旧議場土曜講座 3月は、京都のキリシタン(2024.3.16)
3月16日の土曜講座は「京都のキリシタン」、講師は伊藤一彦理事、参加者は68名でした。
「京都のキリシタン」というテーマでお話をしましたが、68名の方に参加していただきました。
私は中学校の社会科教員として今までたくさんの授業をしてきました。今回の講座の内容は、歴史分野で扱う「キリスト教の伝来」から「鎖国政策」までの授業がベースになっています。また、令和3年に都草会員を対象にして行われた「京都探訪シナリオコンテスト」で作成した、「洛中のキリシタン史跡を歩く」の内容を加えました。
京都ではいち早くキリスト教の布教が始まりましたが、禁教政策が徹底されたため2度の大殉教が起こっています。京都で起こったその他のできごとや、4か所あったとされるだいうす町や京都市内で多く見つかっているキリシタン墓碑についても説明させていただきました。
私が紹介した京都市内のキリスト教関連史跡や、キリシタン墓碑を展示している京都国立博物館、京都大学総合博物館等に実際に足を運んでいただければうれしいです。
講座の内容については、どこに焦点をあてて説明するか、提示する資料をどうするかについて大変迷いました。少しでも興味をもっていただくために絵本を朗読したり、魔鏡の投影を実際に行うなど工夫をしたつもりです。
拙い説明にも関わらず、参加してくださった方々がとても熱心に耳を傾けてくださったことがとても嬉しかったです。機会があれば、今回説明できなかった茶道とキリスト教をテーマにした講座の講師を務めてみたいと思っています。参加してくださった皆さん、ありがとうございました。(理事 伊藤 一彦)
4月からは新しいシリーズが始まります。