活動内容

わくわく倶楽部バスツアー③東舞鶴方面(23.10.1)

赤れんが潮風が出会う町 舞鶴へ

日時:令和5年10月1日 8:30~18:00
天気:雨のち晴れ
参加:23名
コース:旧東郷平八郎邸~五老岳公園(スカイタワー)~レンガパーク・赤レンガ博物館~舞鶴引揚記念館

夜来の雨が心配されたが出発するころには上がり、途中時折日差しもさし込み心わくわくウキウキで総勢23名は一路舞鶴へ

予想していたよりは道も混まずに第一番目の目的地「東郷邸」(旧舞鶴鎮守府司令長官官舎)に到着。ここは、東郷平八郎が初代司令長官として2年間を過ごした旧官舎で、彼が去った後も歴代司令長官官舎として終戦まで使われた。
建物は木造平屋建て一部洋館づくりになっており和洋折衷の様式になっている。
玄関屋根の鬼瓦には錨のマークが入っており当時から使用されているものである。邸内に入ると東郷平八郎の中将時代の写真も飾ってありその映画俳優顔負けの凛々しく上品な顔立ちはさすがである。現在は、舞鶴地方総監部会議所として海上自衛隊に移管されている。次に向かったのは「五老ヶ岳公園」

東郷邸入口と錨印の鬼瓦

舞鶴のほぼ中央に位置し海抜300メートルの山頂に広がる自然公園であり、舞鶴湾、舞鶴市街が一望できる「近畿百景」第1位選出の絶景である。昼食はその絶景を楽しみながら「まいづる海自カレーセット」を頂く。明るく眺望の広がるレストランでのご当地グルメで人気のカレーセットは栄養、ボリュウムともに満点で大変美味しかった。食事の後は五老スカイタワー展望室に昇り360度パノラマビューイングが楽しめた。

食事風景① (Goro Sky Cafe nanako)
食事風景②
食事風景③
五老岳タワーからの絶景
五老岳タワー前の錨前にて

続いてバスで東方面に移動し「赤れんがパーク」を訪れる。ここではボランティアガイドグループ「舞鶴けやきの会」の柴田様にパーク内をご案内頂いた。明治34年の舞鶴鎮守府開庁に合わせて多くの赤れんがづくりの海軍倉庫が集中して建てられたところである。

多くの映画のロケ地にもなり京都府庁旧本館とともに赤れんが5号館も役所広司主演の「日本のいちばん長い日」(2015年公開)のロケ地として使われた。その他アート展示スペース、イベントホール、お土産ショップ、コーヒーショップなどに利用されたりもしている。またガイドの柴田様から赤れんがには製造場所がどこなのかが分かる刻印が押されていることも教えて頂いた。

案内して頂いた「けやきの会」の柴田様ご夫妻
舞鶴とレンガパークの案内
レンガ倉庫内
レンガパークにて

次に赤れんが博物館へと徒歩で移動。れんがを専門とする世界で唯一の博物館でモヘンジョダロや古代ローマの遺跡、万里の長城、原爆ドームなど古代から現代までの世界各地のれんがが収集、保存され展示されている。

舞鶴引揚記念館

そしていよいよ最後の訪問地、ユネスコ世界記憶遺産に登録されている570点もの資料が保存されている「舞鶴引揚記念館」を訪れる。
舞鶴港は主に旧満州、朝鮮半島、旧ソ連からの引揚者を受け入れる港となった。

ボランティアガイドさんに案内して頂いた

特に印象深かったのは、旧ソ連に連行された軍人、軍属や民間人が極寒のシベリアで強制労働を強いられ、収容所から日本の家族に送った全てカタカナで書かれたはがきであるとか、紙とか筆記具は勿論無いなか白樺の皮を紙代わりに、缶詰の蓋をぺんの代用にして煤をインクとして書かれた「白樺日誌」は細かく綺麗な文字で何枚もびっしりと書かれていた。寒さや空腹を紛らすために書かれたものだとも言われている。その他厳しい抑留生活体験室があったりシベリア抑留中の防寒着の展示など館内の語り部の方のご案内で見て回った。

最後に引揚記念館を出てバスで予定にはなかった平成6年に復元された引揚桟橋に行き全員で集合写真を撮った後、二葉百合子の「岸壁の母」を心の中で口ずさみながらバスに乗り込み午後6時前に京都駅前に全員無事帰着した。

引揚桟橋にて

最後になりましたが、今回お世話になりました幹事の皆様、「舞鶴けやきの会」の伊庭会長様、柴田様、楽しい爽やかな一日を本当に有り難うございました。

報告:須田清司会員
写真:熊谷喜輝
広報:熊谷喜輝

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