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都草創立15周年記念式典を開催(2021.12.19)

2022.01.10

都草創立15周年記念式典を開催(2021.12.19)

 

日時: 令和3年12月19日(日) 午後1時30分開演

場所: 京都府 京都学歴彩館 大ホール

 

心配されていたコロナ禍、感染がようやく一桁になった12月19日に、都草創立15周年記念式典を開催することができました。

都草は、平成19年設立以来この15年間、諸先輩始め会員の皆様のたゆまない努力により順調に拡大、進展して参りました。しかし昨年来より誰も想像しえなかった新型コロナ感染症という未曽有の事態により、新たな時代の変革を求められるようになりました。都草はこれをひとつの節目ととらえ、常に前向きに対処し、さらに会員同士の繋がりを深め発展するために、この度の記念式典を重要な行事として開催いたしました。

式典では特別講演に山田啓二先生をお迎えし、顧問の井上満郎先生に御臨席いただきました。さらに篠笛演奏、功労者表彰、京都探訪シナリオコンテスト応募に対する入賞者の表彰と、内容盛りだくさんの内容となりました。

特別講演では、前京都府知事の山田啓二先生に「京都の未来は文化から」と題して講演をして頂きました。

 

山田啓二前京都府知事の特別講演

講演する山田啓二前京都府知事

「京都は日本の文化の中心で、1300年の歴史の中で、物のあわれ 四季ならではの文化を育んできた。日本の文化は自然とともに生きている。自然との共生の文化である。京都の文化を磨くことこそ最大の観光政策なのであり、地域政策である。観光は文化ではなく、文化のすばらしさがあって初めて光を観る。文化は国の力である。日本の文化の政策拠点が「京都」であることから文化庁に京都へ移転いただくことを実現した。

近年京都への観光客はうなぎ上りとなり、観光パンデミックが起こった。京都市内での観光客の飽和状態がおき、市民生活に影響を与えてきた。しかしここにきてコロナ禍で世界が変わり、生き方、働き方が変わる。観光も大きく変わる時代が到来しました。これからはスマート化、デジタル化の時代である。政府は今何に力を入れているか。それはバーチャルとリアルの融合である。

そこで都草に宿題です。これから20年、30年先都草の人達が年をとって実働として働けなくなっても活動できることを考えて、進化した活動をしていってもらいたい。」

と、観光の推移データや山田前知事が成してこられた府の観光政策など、画面を通して分かりやすく都草の指針を示しながら示唆に富んだお話をしていただきました。山田先生の迫力ある話術に会場は聞き入り、楽しく拝聴するとともに大変勉強になりました。

 

講演の後は、場面を変えて、佐藤和哉さんによる篠笛の演奏を楽しみました。
 

篠笛奏者の佐藤和哉さん

古典楽器篠笛の澄んだ音色は山河の自然を想像させ、ゆったりとした時の流れと癒しを与えられるそんな素晴らしい演奏を楽しみました。「唐津ばやし変奏曲」に続き、レコード大賞を受賞されたご自身の作曲「さくら色のワルツ」や「舞姫」「瑠璃色の光」と3曲に続きさらにご好意により嵐峡の風景を見ながら作曲された最新作の「琥珀色の光」と5曲演奏していただきました。

 

後半は、15周年記念式典にあたっての小松香織理事長の挨拶と、顧問の井上満郎先生のご祝辞をいただきました。

 

挨拶する小松香織理事長

祝辞を述べられる井上満郎先生

引き続き、これまで都草発展に功績のあった諸先輩10名の方の功労者表彰並びに記念品の贈呈が行われました。表彰された方々は、住邦夫会員、吉村哲郎会員、中江好喜会員、山本喜康会員、鹿田晴彦会員、俊藤靖会員、福井大作会員、森幸弘会員、大谷芙美子会員、石崎良暉会員の方々です。

 

功労者表彰された皆さん 左から住邦夫会員、吉村哲郎会員、鹿田晴彦会員、俊藤靖会員、福井大作会員、森幸弘会員、大谷芙美子会員、石崎良暉会員

功労者を代表して表彰を受ける住邦夫会員

さらに15周年を記念して行われた「京都探訪シナリオコンテスト」で、60点に及ぶ作品応募の中から優秀作品が豊田博一理事から発表されました。

 

最優秀賞に

久宗圭一会員の  「ノーベル賞を生みだす“知”の殿堂、京都大学を探索する」

優秀賞に

深澤光佐子会員の 「京都の繁華街にこんなにたくさんのお寺が!」

熊谷 喜輝会員の   「幕末の薩長戦いの殉職碑と維新三傑の面影」

伊藤 一彦会員の   「洛中のキリシタン史跡を歩く」

奥西 不二会員の   「六角堂から因幡堂へ, 二つの町堂(まちどう)を巡る」

切り口賞に

藤井久美子会員の  「京の和菓子物語を巡る」 

が選ばれ表彰状と賞金が贈られました。

 

京都探訪シナリオコンテスト入賞者の皆さん 左から久宗圭一会員、熊谷喜輝会員、伊藤一彦会員、奥西不二会員、藤井久美子会員

入賞者を発表する豊田博一理事

今回選ばれた作品は、井上満郎先生始め外部の審査委員合計5名による選定で、今後都草のオリジナル作品として活用して参ります。

 

最後に熊谷喜輝副理事長の閉会の挨拶に続き参加者全員の記念撮影を行いました。
 

閉会の挨拶をする熊谷喜輝副理事長

参加者全員で記念写真

今回はコロナ対策で祝宴のパーティーができなかったかわりに、京都の老舗料亭「竹茂楼」のお弁当を皆様にお持ち帰りいただき閉会といたしました。(お弁当は大変好評をいただきました。)

 

今回の15周年記念式典にはコロナ禍にもかかわらず92名もの皆様にご参加いただき、盛大な会を催すことができました。会の運営には、限られた時間内での進行に非常に苦慮しながらご尽力いただきました理事の皆様、又お手伝い下さいました皆様のおかげで無事、つつがなく開催できました事に感謝申し上げます。
 

運営スタッフ一同

受付風景

 

都草はいざ何かをしようとする時には必ず皆様が結束して盛り上げて下さることに改めて感銘を受けました。有難うございました。

今日よりさらに20周年に向かって都草がこの変革期を無事乗り切り発展することを願っております。

(15周年記念式典 実行責任者 藤井久美子)

(広報 須田信夫)

(写真 奥本徹夫、岡本正二、須田信夫)