旧議場土曜講座 1月は「伏見稲荷大社の不思議」お稲荷さんてこんなところ(2020.1.18)
旧議場土曜講座 1月は「伏見稲荷大社の不思議」お稲荷さんてこんなところ(2020.1.18)
旧議場土曜講座1月のテーマは「伏見稲荷大社の不思議」お稲荷さんてこんなところ、伏見稲荷大社のエキスパート、森幸弘会員がお話ししました。
今の稲荷大社は、観光ブームの真っ只中、地元から見れば迷惑な東京、大阪などの大手業者や中国業者の商売の神様にされていると思われます。しかし大社はじっとこの観光を見据え、古代からの年中行事(特に農業神としての)などを淡々と従来通り行っています。
稲荷の大神の起源となる稲荷山は、人々に仰ぎ尊ばれてきました。古くは古墳時代からの首長の墓があり、麓には集落がありました。この地に秦氏がその信仰を習合して稲荷の信仰を作りました。
今回この地元の稲荷をわかりやすく説明するため、どのようにすれば良いかと考え、まずその時代の有名人物や背景との結びつきからひも解いていく方法を行いました。
秦伊呂具や空海(弘法大師)、豊臣秀吉などとの関係です。そして前半を「稲荷の歴史と人物」とし、後半の「伏見稲荷を巡る」は、重点な遺跡等の謂れや年中行事(火焚祭、本宮祭、大山祭など)をマトメてみました。
全てがまだまだ説明できない「不思議の世界」ですが、雷石と伊ねなり、一ノ峰から平城宮、二ノ峰、三ノ峰、御膳谷での御饌石と大山祭、禁裏での御神楽など、まだまだ奥深い謎があります。
今回記載していない幕末、維新の混乱や、この山の土と人形などの郷土品、京洛の春一番の初午祭などの行事等、十分な記載ができなかったことも反省。
しかし、参加者から稲荷大社は「いや~ほんまに、奥深いもんですな」と感想を言っていただき感謝。
(会員 森幸弘)
この日は、公演後のサプライズとして、大谷大学 ギター倶楽部の皆さんによる歌とギターの演奏があり、会場に残られた皆さんに楽しんでいただきました。
今後のテーマと講師は以下の方々です。
令和2年2月15日(土曜日)13時30分~15時00分
テーマ:京都の復興と教育 番組小学校創設150周年
講師:杉村忠重会員
令和2年3月21日(土曜日)13時30分~15時00分
テーマ:風流な文化人 東山文化の創始者足利義政
講師:須田清司理事
詳しいお問い合わせ先は
府庁旧本館利活用応援ネット事務局 電話075-414-5435です。
ホームページはhttp://www.pref.kyoto.jp/sisan/news/doyoukouza.html
広報:須田信夫
写真:須田信夫