第1回 みやこぐさ講演会 大矢 敦子氏(2016.8.29)
2016.11.21
第1回 みやこぐさ講演会 大矢 敦子氏(2016.8.29)
第1回 みやこぐさ講演会をひとまち交流館にて2016年8月29日に開催いたしました。
第1回講演者は京都文化博物館学芸課、大矢 敦子先生でご専門は日本映画史です。
日本で最初の映画スターといわれるようになる尾上松之助の事例を中心にお話を
していただきました。
「大正期の芝居と映画−新京極と千本通」
明治から大正にかけて、様々な芝居小屋や映画常設館が立ち並び、興行街として
大変賑わっていた新京極と千本通。
今回は、連鎖劇などの興行街の流行を追いながら、尾上松之助の事例を取り上げ、松之助が
同じ題材で芝居と映画に出演し、京都で知名度を高めていったこと、また松之助の映画が、
複数の有名な芝居の見どころをまとめて見せる機能を戦略として持っていたことなどを通して、
芝居と映画の興味深い関係性の一端をご紹介いたしました。
最後になりますが、当日配布しました資料のうち、尾上松之助の写真が左右反転しておりまし
たこと、また亡くなった時の歳が満50歳であったことをここで訂正し、お詫び申し上げます。
(記事 京都文化博物館学芸課 大矢 敦子)
大正期の大変貴重な資料を用意していただき その画像と共にわかりやすい解説で勉強になりました。
ありがとうございました。
(広報部 岸本 幸子)