都草公開講座『京都(田の字の地域)のお地蔵さん』(第8回不思議研究会)開催結果(10.5.1)
都草公開講座『京都(田の字の地域)のお地蔵さん』(第8回不思議研究会)開催結果(10.5.1)
★「京都(田の字の地域)のお地蔵さん」について語る木村哲夫前都草理事
都草不思議研究会では、京都新聞「まちかど」欄掲載やホームページ「お知らせ」欄広報を通じ、お地蔵さんに関心のある市民の皆さんの参加を頂き公開講座を開催しました。
◆日 時:5月1日(土) 午後1時30分~
◆場 所:ひと・まち交流館京都(河原町五条下ル東側、市バス河原町五条下車すぐ)
◆講演内容:1.『京都(田の字の地域)のお地蔵さん』 講師 都草前理事 木村哲夫
2.『京のお地蔵さんめぐり』プロジェクトについて 説明 都草理事 吉見誠一郎
◆参加人数:47名(会員42名)
◆参加費 :500円
連休中にも関わらず、熱心な方々がひと・まち交流館3階第5会議室にお集まり下さいました。まずはじめに、これまで①「京の街角地蔵を求めて」、②「京の良さ」、③「京の不思議の不思議」と発表されてこられました木村会員より、再度「京のお地蔵さん」についての講演がありました。今回は京都市の人口推移のグラフや地図情報を参考に、時間軸と地域を明確にしながら検討されたとのことでした。その上で京都の、田の字の区域のお地蔵さんと近郊地域(長い期間農村地域)のお地蔵さんについて発表があり、何故京都には石のお地蔵さんが多いのかに も言及されました。 いつもながらの幅の広い豊富なデーターと資料による、パワーポイント使用のプレゼンテーションは聴き手を厭きさせず、活発な質疑応答もありました。
まとめとして、京のお地蔵さんは道祖神と習合したものではないこと、多くの京のお地蔵さんは江戸時代から京の街角で木戸門の脇に祀られていたということや、幾多の災害も乗り越え必ず祠で守られて来ていること、京都市内での最小のコミュニティーがお地蔵さんを中心として作られていること、子供からお年寄りまで参加する地蔵盆が毎年各町内で行われていることなどをお話されました。
★時代を意識し、古いお地蔵さんを求め古道に沿って歩きたいと語る木村前理事
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★『京のお地蔵さんめぐり』プロジェクト立ち上げの挨拶をされる坂本理事長
次に『京のお地蔵さんめぐり』プロジェクトについて、吉見理事より説明がありました。 調査体制は当面、上京区・中京区・下京区の三班体制とし、調査員はいずれかの班に属する。プロジェクトの推進に関する重要事項を審議する為、研究会に幹事会を設置する。調査を適切かつ効率的に行う為に、調査票を検討、第9回不思議研究会までに正式に決定する。調査を電磁的に記録・整理する為データーベースを構築し、調査結果はデーターベースの公開や冊子の発行などで発信していく。今後も研究会で行う講演等のうち、公開が可能なものについては積極的に市民に対して門戸を開いていき、調査と勉強は両輪で今後もやっていきたい、とのことでした。
また調査員用に独自の名刺(山本喜康会員作お地蔵さんのキャラクターが入ったもの)が作成される予定で、その見本が披露されました。
最後に京の名称地蔵の調査にあたり、予め市内行政区別名称地蔵として纏められた表を基に、取り組み方のアドバイスが具体的に示され、参考になる本として『新編日本地蔵辞典』が挙げられました。吉見理事の説明の後、三班に別れ、それぞれの班で早速今後の調査について話合いが持たれました。
★『京のお地蔵さんめぐり』プロジェクトが始動!高揚気味!?の吉見理事
★上京・中京・下京の三班に分れ、益々熱度が高まる調査員の方々
(事務局 小松)