活動内容

平成23年度 祇園祭 大船鉾祭礼ボランティア~都草会員がご奉仕~(11.7.13~17)

  

 1067-大船鉾会所飾り大.JPG

 ★大船鉾 会所飾り  大金幣の迫力!!

 

 平成23年度 祇園祭 大船鉾祭礼ボランティア~都草会員がご奉仕~(11.7.13~17)

 

 祇園祭は、貞観11年(869年)、当時の国数66国に準じ66本の矛をたて、神輿を担いで神泉苑に送り込み、疫病退散を祈願したのが始まりという。

 その後、祇園祭は天禄元年(970年)から毎年営まれ始めた。室町時代に入り、応仁の乱前には58基の山鉾が参加し、乱で中絶するも約20年後明応9年(1500年)には、前祭26基、後祭10基が記録されている。
 「洛中洛外図屏風」の世界にもあるように、天正時代以後、巡行が一段と華やかになり、江戸時代中期、宝暦年間前後になって、屏風祭と会所飾りが始まった。
 江戸時代には、3度の大きな火災を経験しており、宝永の大火では主に後祭の山鉾町が被害を受け、天明の大火では特に前祭の山鉾町が大打撃を受けた。3度目は元治元年(1864年)の「どんどん焼け」、「鉄砲焼け」とも称される蛤御門の変による火災だった。3日3晩燃え続け、市中の民家はほぼ焼き尽くされた。翌年の巡行は、前祭がなく、後祭が3基のみだった。
 明治になって新暦が採用になり、前祭7月17日、後祭7月24日に改められ、明治中期には祇園祭も活気を取り戻した。
 第二次世界大戦終戦後は、昭和21年には八坂神社境内にて祇園囃子が奉納され、翌22年には長刀鉾と月鉾(置鉾)の巡行と宵山に延べ40万人が集まったという。昭和27年には29基が復活している。
 その後、巡行コースの変更が数度あったが、現在は、前後2つの巡行が7月17日に合同して行われており、平成21年には、居祭を含む「京都祇園祭の山鉾巡行」が、ユネスコ無形文化遺産に登録された。
 このような祇園祭の歴史のなかにあって、大船鉾は後祭の最後尾を巡行していたが、元治元年(1864年)の蛤御門の変による大火で、本体木部が焼失した。その後再興することはなかった。しかし、中止の期間はあったが居祭(いまつり)は承継されてきた。平成9年、130年ぶりに宵山における祇園囃子を復活、そしてその後ユネスコ無形文化遺産登録(平成21年)が契機になり、一気に大船鉾の復興と山鉾巡行復帰への機運が高まってきた。
 現在、公益財団法人 四条町大船鉾保存会は、鉾本体焼失より150年という節目の年に、大船鉾を復興し、山鉾巡行への復帰を目指すことを決意され、着々と準備をされている。
 
 
以上、大まかな流れをご案内しました。私達「都草」は、都草会員と会員の家族・友人、総勢32名が、7月13日から7月17日まで、今年から正式にこの祇園祭 大船鉾祭礼のボランティアをさせていただくことになりました。
 例年と違い、雨粒が一滴も落ちてこないという厳しい暑さのなか、会員の皆さんと家族・友人の方々は、来る日も来る日も毎日毎日、生き生きと一生懸命に奉仕いたしました。その皆さんのひたむきな姿は、ごった返す沢山の人のひといきれで咽せるような宵山の新町通にあって、ひときわ爽やかな印象を放っていました。

 

 1054-大船鉾事前説明会全体.JPG

 ★ご奉仕に先立ち、7/3、池坊短大にて「四条町大船鉾祭礼ボランティア説明会」が開かれました

 

   1060-13日大船鉾ボランティアの4人.JPG

   ★いよいよスタート、まず先陣を切った13日の会員の方々  どこかきりっとされてます 

 

   1049-大船鉾ボランティア14日.JPG

   ★交代でお夕食をいただきますので、残念ながらお二人だけの登場(14日)

 

   1066-大船鉾ボランティア後ろからの三人.JPG

   ★1年で今だけ、迫力ある会所飾りをご覧になる皆さんと横顔の会員さん(15日)

 

 1051-大船鉾ボランティア15日午前、仕事ぶり.JPG

 ★今年は「凱」と書かれた団扇が初登場!人気の手ぬぐいに負けてませんでした! チェックに余念がない会員(15日)

 

      1052-大船鉾浴衣の模様.JPG     

 ★大船鉾の浴衣  何種類かあるうちの一枚 全体的に白いのでとても涼しげです       

  兵児帯に「凱」の字がちらりと奥ゆかしく…

 

  1050-大船鉾ボランティア15日午後4人.JPG

 ★御髪にさりげない水色の団扇のかんざし、それだけで涼を呼びます~♪ お人が途切れた一瞬 ちょっと一息…。(15日)

 

        1070-大船鉾蔦谷さん母娘.JPG       

       ★今年も母娘でご奉仕(16日)

 

          1072-A.JPG

 ★いつもの年なら夕立ちの刻、一雨を願いながら…手に一枚の扇子が離せません(16日 坂本孝志理事長撮影)   

 

  1059-大船鉾ボランティア16日午後.JPG

  ★宵山の夜はさすがに人通りが多い…。 涼しい顔? いいえ、汗雫で大変です! (16日) 

 

    1055-赤い提灯.JPG    

    ★馬乗提灯 献灯

 

  1058-大船鉾日和神楽の前に会所で演奏.JPG       

  ★日和神楽の直前、会所飾りの前で お囃子を奏でる

 

1056-大船鉾日より神楽.JPG

★夜、22時。いよいよ…ご町内を周ります

 

 1057-大船鉾日より神楽B.JPG

 ★大船鉾 日和神楽 

     

 

   1062-大船鉾ボランティア17日小雪さんと田中さん粽授与.JPG

   ★明けて17日  今日は新町通に面してちまき授与

 

1061-大船鉾ボランティア17日4人.JPG

★巡行の日、ラストを飾る4人の会員の皆さん  思い思いの浴衣姿 ステキです♪♪♪

 皆様、5日間にわたり 本当にお疲れ様でした~!

 けれど このものさびしさは… 

 

         …………………………………………………

 

 

★【四条町大船鉾は、四条新町下る西側に町会所があります】

 大船鉾の町会所は、ご存知ない方も多いベストポジション(四条新町通交差点)に近く、巡行を終え、戻って来る多数の山鉾を観ることができます。

 

1064-新町通長刀鉾屋根方さん.JPG 

 ★新町通を抜けて四条通に 屋根方さんの足に注目!! 金の鯱がのっているのは何鉾?

 

    1065-新町通長刀鉾全体とビル.JPG

    ★隣の超現代的なガラスのビルとの対比がおもしろい!鉾も何か言いたげ…。

 

     1068-大船鉾 粽.JPG

     ★大船鉾 厄除ちまき 

 

 

(事務局 小松香織)

月別一覧
このページの先頭へ戻る

Copyright © MIYAKOGUSA All Rights Reserved.