大丸京都店の祇園祭展示に都草が協力(2022.7.1~7.26)
大丸京都店の祇園祭展示に都草が協力(2022.7.1~7.26)
今年は3年ぶりに祇園祭山鉾巡行が行われますが、大丸京都店(京都市下京区)では、祇園祭の期間中1階特設会場で、山鉾の模型などの展示を行っています。なかでも、都草 わくわく倶楽部 祇園祭研究会がとりまとめてきた祇園祭山鉾に見られる動物の調査を基に、京都新聞が山鉾の懸装品の中にいる動物の写真をパネル展示していますのでご紹介します。
祇園祭研究会では、2017年から「山鉾に描かれた動物たちを探そう」というテーマで、メンバーがそれぞれ1~3基の山鉾を受け持ち調査してきました。2021年6月20日に開催された第8回都草講演会では、第1部で「瑞獣」をテーマに泉屋博古館の山本尭学芸員に講演していただき、第2部で祇園祭研究会メンバーが「祇園祭山鉾に見られる動物の調査」の中間報告、山本学芸員との対談も行いました。この講演会については、京都新聞の朝刊・夕刊に大きく掲載されましたので、読まれた方も多かったのではないでしょうか。
今年5月、㈱京都新聞COMより、7月1日から大丸京都店で開催する京都新聞社文化支援キャンペーン「時を超えて・祇園祭2022」のイベントへの協力依頼がありました。京都新聞では、これまで「山鉾にどのような動物がどのくらいいるのか」という視点・切り口で考えたことが全く無く、祇園祭研究会の調査は非常に面白く、大変興味を持ったとのことでした。今回は、大丸京都店で開催するイベントでこの調査に関する展示をしたいとの依頼で、これまで祇園祭研究会がまとめてきたデータ(2022年3月現在)を提供しています。このデータから、京都新聞が長刀鉾の「鳳凰」、月鉾の「兎」、蟷螂山の「蟷螂」など11枚の写真をパネル展示しています。
大丸の特設会場では、この他には169年ぶりに巡行に本格復帰する鷹山の「縄がらみ」が目を引くほか、長刀鉾、函谷鉾、岩戸山の精巧な模型などが展示されています。また四条正面入り口の左には金箔の貼られた大船鉾の竜頭が置かれていて、間近に見ることができます。
7月26日(火)まで展示していますので、興味のある方は是非足をお運びください。
(広報 須田信夫)
(写真 須田信夫)