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炎暑の中頑張りました-大船鉾ボランティアに参加して(16.7.20~24)

2016.08.03

今年の祇園祭は、大船鉾の龍頭が復元されたことで話題にもなり、多くの拝観者がお見えになりました。
都草のボランティアは、鉾が組み上がった7月20日から24日の後祭巡行までの5日間、会員35人、会員からの紹介などでお手伝いいただいた方を合わせると総勢70人の方にご参加いただきました。宵山までの4日間全てに参加された方も5人おられました。連日の炎暑の中、ご参加いただいた皆様、本当にお疲れ様でした。そして、大変ありがとうございました。

ボランティアに参加された会員の方から投稿をいただきましたので、写真と合わせてご紹介いたします。

船首に新しい龍頭を据え、巡行に向かう大船鉾(新町通:24日)

船首に新しい龍頭を据え、巡行に向かう大船鉾(新町通 24日)

「初日は少しピリピリ」
20日にボランティアに参加しました。町会所入り口で鉾の拝観者から半券をいただいたり、急勾配な二階への階段、低い天井への注意喚起などを担当しました。
夕方6時半頃から8時頃までは少し多いくらいで、鉾、町会所の周囲、室内とも混雑なく秩序のある状況でした。
初日で始まり方が曖昧だったり、少しピリピリされたり緊張しましたが、鉾関係者の皆様も時間が過ぎていくと穏やかになられて安心しました。関われて、鉾にも上がらせていただけて嬉しく思っています。
(会員  林 眞規子)

 

保存会の方と打ち合わせ 左からリーダーの伊藤義男理事 櫻井博会員(21日)

保存会の方と打ち合わせ 左からリーダーの伊藤義男理事 櫻井博会員(21日)

 

「祇園祭りを支えていると実感」
21日は朝から蒸し暑い日でしたが、朝10時から夜10時の拝観終了まで、大船鉾のボランティアに参加しました。ボランティアが行う作業は、鉾の南側に設けられた大テントの中でちまきなどの授与、小テント内で拝観券の販売、町会所で拝観受付、下足担当、順路案内などです。さらに、テントのない屋外で、後祭十カ町朱印スタンプラリーのスタンプ押しといった作業もあり、30名近いボランティア参加者が交代しながら行いました。
復元された龍頭を携えた大船鉾の試し曳きの様子が、20日にテレビニュースで放送されたこともあって、終日大勢の人が来られました。ボランティアのサイドから見ると、慣れない浴衣や暑さとの体力勝負でしたが、平安女学院、華頂女子短大など、学生さんたちのまじめで熱心な姿勢は、連携して作業を進める私たちのとても救いになりました。
どの作業も楽なものはありませんが、一日無事に作業を終えたときの安堵感、達成感は心地良い疲労につながるものがありました。それは何と言っても、愛してやまない京都の千年を超える伝統ある祇園祭りを支える一人になることができた、と心から実感できたということに尽きるのではないかと思います。夜になって鉾の中から聞こえてくる祇園囃子に感動し、また来年も関わらせていただきたいと思ったのは決して過言ではありません。
(会員 櫻井 博)

 

駒形提灯が飾られた大船鉾 手前の大テントで粽などを授与していました(21日)

駒形提灯が飾られた大船鉾 手前の大テントでちまきなどを授与していました(21日)

 

スタンプラリーの受付  きれいに押すのも大変です(21日)

スタンプラリーの受付  きれいに押すのも大変です(21日)

 

粽授与で大忙しの大テント(23日)

ちまき授与で大忙しの大テント(23日)

 

大忙しの大テント②(23日)

ちまき授与で大忙しの大テント(23日)

 

粽はいかがですか(23日)

ちまきはいかがですか(23日)

 

拝観券売り場の様子(23日)

拝観券売り場(23日)

 

混んでいるので拝観券を買ってもすぐには入れません(23日)

混んでいるので拝観券を買ってもすぐには入れません(23日)

 

下足番も大事な仕事、お客様の履き物を間違えないよう、番号札を付けます(23日)

下足番も大事な仕事  お客様の履き物を間違えないよう番号札を付けます でも腰が・・・(23日)

 

鉾拝観のお客様で賑わう町会所2階(22日)

鉾拝観のお客様で賑わう町会所2階 右後ろ姿は小松香織理事長(22日)

 

町会所2階から見た龍頭 近くで見ると迫力があります(21日)

町会所2階から見た龍頭 近くで見ると迫力があります(21日)

 

坂本孝志特別顧問も激励に(21日)

坂本孝志特別顧問(右から2人目)も激励に(21日)

 

ボランティアの合間に見学の方にご説明(22日)

ボランティアの合間に見学の方にご説明(22日)

 

一日お疲れ様でした 記念にちまきをいただきました(21日)

暑い中ボランティアお疲れ様でした 記念にちまきをいただきました(21日)

 

機能はボランティア、今日は祇園祭のツアーガイドで活躍する須田清司会員(23日)

22日はボランティア、今日は祇園祭のガイドツアーで活躍する須田清司会員(23日)

「忙しかったが充実」
思っていたよりも、親しみやすく、可愛ささえ感じる白木の龍頭に初対面したのは22日の朝でした。朝10時からボランティアに参加、午前中は鉾の拝観券の販売、昼からはご朱印を受けるお客様の列の整理、下足番と、吹き出る汗を拭いながら担当しました。
駒形提灯に明かりがともるころは「厄除けちまきはいかがですか ~」と声を張りあげ、お囃子が奏でられると宵々山も最高潮です。最後はスタンプラリーのスタンプ押し。ここも日が暮れてからは列ができる状況でした。
今日一日、暑い中忙しかったけれど、なにか充実した気持ちになれた、心もアツイ一日でした。
(会員 須田 清司)

 

風通しが悪い町会所の1階で下足番は大変(出川会員)

風通しが悪い町会所の1階で履物の番号札を持って拝観者を待つ出川文江会員(21日)

「みやこの風を…」
梅雨明けの京(みやこ)にて宵々々山と宵山の2回、文字通り宵に紛れ大船鉾ちまき授与に参加させていただきました。東京会員の出川文江です。
唐櫃巡行から始まり年々変貌を遂げる大船鉾とのお付き合いも4年目を迎えました。昨年はフル稼働の末東京に戻った後、燃え尽き症候群に陥りぢごくの日々を送ったため今年は二日のみ。
毎年大なり小なりのハプニングで楽しませていただきますが…今年はなんと!下足番!!
町会所2階から鉾を拝観いただくための下足番…リーダーの指揮に従いメンバー皆等しく体験致しました。
浴衣を纏い、そよとも風のない町家の奥で、立ってしゃがんで履き物を揃えるの繰り返し。(皆様お膝大丈夫でしたか…)
然りとてここからが都草の本領発揮とばかり、見知らぬ同士も心を寄せあい助け合い素晴らしい団結力で暑さも重労働も乗りきりました。(自画自賛!!)
また今年は保存会の皆々様とも少しずつ言葉を交わす様になり佳い風が吹いてきたかなと思います。
炎天下の京都御苑、小松理事(当時)との出会いから始まった都草や大船鉾との今日のご縁を、宵山の終盤「大船鉾限定の厄除けちまき…」と声を張り上げながら考えていました。
都(草)の風でございますね。
それにつけても東京から参加するメンバーを笑顔で迎えくださる京都の皆様の温かいお気持ちに感謝の念が尽きません。
最初の年、右も左もわからない私に様々ご教示くださった皆様のお陰で何とか独り立ちできるようになって…なって…、おりますでしょうか??
総責任者伊藤理事、本間様にもお世話になりっぱなしで今年の日程を無事終えることができたことお礼申し上げます。
来年は伊藤理事に”関ヶ原”を感じさせることのないよう精進して参ります。(笑)
来年もまたどうぞ宜しくお願い致します。
有り難うございました。
(会員 出川 文江)

(写真 松枝 しげ美  須田 信夫)
(広報部 須田 信夫)