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平成27年度 祇園祭 四条町大船鉾祭礼ボランティア(15.7.20~15.7.24)

2015.09.23

15.7.20大船鉾曳き初め            ★7月20日 曳き初め

平成27年度 祇園祭 四条町大船鉾祭礼ボランティア(15.7.20~15.7.24)

 毎年掲載いたしております四条町大船鉾祭礼ボランティアについて、平成27年度の奉仕活動の様子をご報告申し上げます。
 夕立は祇園祭宵山には決して珍しいことではありませんが、今年は期間中酷暑ということもなかった反面、日中驟雨にあって大変なこともございました。会員、学生の方々、その他ご協力いただきました沢山の皆様には本当に多大なるご協力を賜りました。心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。
   昨年前祭後祭に分れまして2年目の今年は、だいぶ落ち着いた祭礼ボランティアとなりました。参加していただきました会員の方々も、「活動し易いです。」ということでした。
 四条町に来年は町家ができるということですので、また新しい体制を考えなくてはなりません。毎年毎年、課題をいただきますが、皆様のお力をお借りしつつ今後も邁進してまいりたいと思っております。ご指導の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                            大船鉾担当理事 小松 香織

この記事後方に、華頂短期大学 半田 光帆さんと平安女学院大学 別符 加奈さんによります、大船鉾祭礼ボランティア参加の感想文がございます。どうぞご覧下さい。

15.7.20金幣トップアップ

   15.7.21金幣と駒形提灯

15.7.24 松村成昭会員  ★今年新調の浴衣を身にまとう 四条町大船鉾監事そしてお囃子方 松村 成昭 都草会員

15.7.23伊藤さん         ★昨年に引き続きリーダーを務めました 伊藤 義男会員

15.7.21松井さん他

15.7.21会員さん他勢揃い!


大船鉾ボランティアに参加させていただいて

                         寄稿:班リーダー 本間 誠司 都草会員

 7月17日、前祭の山鉾巡行が終わると、今度は後祭の鉾建て準備が始まります。京都の町中に10日以上も鉾や山がある情景を見るのは、山鉾巡行を1日でしか見た記憶が無い者にとって感慨一入です。唐櫃巡行、150年ぶりの大船鉾巡行の復活、後祭の復活と大きな歴史の転換期とも言える時に、大船鉾のボランティアにNPO法人「都草」の会員として関わらさせていただいて、とても感慨深いものがありました。

今年は鉾が完成して2年目ということで、どのくらいの人出になるか予想がつかない中での宵山へ向けてのボランティアでしたが、リーダーの伊藤さんが事前に入念な準備をしていただいたお蔭でスムーズに活動が出来て、昨年までの経験が生かされていたと思います。

ボランティアは、20日の夜から開始し21日、22日、23日の宵山、そして24日の巡行までです。内容は①テントでの粽の授与とその他の授与品販売、②鉾拝観券販売と鉾見学の整理と案内、③御朱印の補助、④飾席案内、⑤スタンプ受付などです。

大船鉾はやはり今年も人気がありました。昨年は、予想以上の大勢の方がお見えになったこともあり、粽をいただけなかった方が今年は早くから粽を授与されていました。お守りや手ぬぐい、扇子などの授与品はとても人気があり、早い時期に出尽くしてしまう物もありました。

今年も華頂短期大学と平安女学院の学生の方にもお手伝いをいただいて、暑い中、また今年は天候がやや不順な時もありましたが、皆さん頑張っていただきました。お疲れ様でした。

 そして今年もまた都草でボランティアをさせていただいたご縁から大船鉾の友の会に入らさせていただき、大船鉾の曳き手もさせていただくことにもなりました。

7月24日 午前6時45分。曳き手集合。曳き手の衣装に着替えて待機します。

笠を被り、足には草鞋を履きます。

ご存じのように、後祭の山鉾巡行は前祭とは逆方向、時計回りに巡行します。

午前8時30分、烏丸御池のスタート地点に向けて新町通を北に進みます。

一旦四条町の南端まで数十メートル移動させたのち、北に向けて移動が始まります。

音頭取りの二人が扇子を振り、大船鉾が動き出す瞬間は身の引き締まる思いです

新町通は鉾が通れるギリギリの幅です。建物や電線に注意しながらの進行です。

曳き手は約46名。約12トンの大船鉾を曳くと、単純計算でも一人当たり260キロ。

結構重く感じます。

京都は上がる、北に向かって行くにしたがって登っていく話は聞きますが、町中は平らな所だと思っていました。歩いているとさほど感じないことですが、これだけの鉾を曳くと微妙な登り下りがあることが分かります。この新町通を抜けるまでに、朝の早い時間とはいえ夏の陽射しはもう暑くかなり汗を掻きます。

そして、最初の辻回しが新町御池です。前祭の逆の右に向ける辻回しです。

曳き手の息を合わせることが必要になる、鉾巡行の見せ場です。

無事鉾を東向きに揃えると、10基の山鉾が一列に御池通りに並びます。

烏丸御池からが巡行のスタート、神事のはじまりです。

今年も後祭は天気に恵まれ、山鉾巡行にはすばらしい日和となりました。

大船鉾はくじ改めはしませんが、先導役の方が扇子で合図を送り、囃子方が祇園囃子を奏で、曳き手も一体となって鉾を動かす瞬間、曳き綱を通して感じる重みには言葉では言い表せない感動があります。

河原町御池、四条河原町と辻回しを終え、四条通を西に向かいます。

前祭と逆向きなので、初めての昨年はちょっと違った感じがありました。2回目の今年は四条通の車道が狭くなったため、観覧される方が近くまで迫っていましたので昨年とはまた違った感覚でした。

四条通を西に進み、四条新町で最後の辻回し。今までと逆の左向きに回します。

さすがにここまで来ると曳き手の息も合ってきます。

四条町に戻ってきて囃子方の笛の甲高い音が祇園囃子の終わりにピーッと鳴って、気持ちが最高潮になったところで巡行の無事を伝えます。最後に手打ちで締め、鉾巡行が終わります。

このような経験をさせていただき、祇園祭に身近に関わらさせていただいたことにとても感謝しています。

ありがとうございました。

来年も機会があれば大船鉾のボランティアに参加させていただきたいと思います。

15.7.24 本間誠司会員            ★本間 誠司会員

15.7.21本間さんを中心に     ★中央が本間 誠司会員


15.7.20木村商店さん飾席風景     ★木村商店 飾り席前風景

15.7.20矢尾定さんでのお食事風景     ★矢尾定さんで夕食をいただきます 

15.7.22松平さん、舞妓さん
  15.7.23野津さん
 

15.7.22吉野さん

 
15.7.21高橋さんのお話と皆様      ★ご奉仕前の打ち合わせ

15.7.22高橋さんのバンドエイドの足       ★3日間連続でご奉仕の結果…
 

15.7.24山本会員、森野会員       ★24日巡行当日

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15.7.20活動開始前説明会 池坊美心館前

 

★大船鉾ボランティアに参加された学生さんの感想をいただきました!

                     華頂短期大学歴史学科1回生 半田光帆

私は大船鉾のボランティアを3日間体験させていただきました。去年復活した大船鉾の裏側を3日間体験することができ、貴重な経験ができました。この授業を受ける前からボランティアのことを知っていてやってみたいと思っていたので、とても楽しみでした。

21日は、スタンプラリーのお仕事をしました。難しかったことは、スタンプラリーをどのように説明したら良いか、上手に呼び込みをするにはどうしたら良いか、台紙の料金は無料であり手拭いは購入する際は1000円かかってしまうのでスタンプラリーをするほうが断然お得であるということを前面にアピールをするかでとても悩みました。初日は説明力と臨機応変に対応する力が訓練され、3時間ですが大いに楽しむことができました。

2日目の22日では、大船鉾を拝観される方に靴袋をお渡しする仕事をしていました。この日は雨なのに拝観される方が多くて驚きました。混雑したり拝観される際靴を脱ぐときに滑りやすくなっていたので、「お気をつけてお巡り下さい。」と声掛けをしました。時間が一緒だったメンバーとも楽しくお手伝いでき、また普段喋らない子とも喋りながら途中まで一緒に帰ることができて嬉しかったです。

3日目は、去年ten.のお天気キャスターの蓬莱さんが撮影に来たと聞いたので今年も来るかもしれないと思い「粽売りをしたいです。」とお願いをして粽やうちわ等の販売をしていました。おかげでいろんな方のカメラの対象になれたので満足でしたが、結局蓬莱さんは和歌山に行っていて来ませんでした。それでも売り子ができて楽しかったです。

3日間体験して気づいたことは、大船鉾の読み方です。土地名が「おおふな町」で鉾が「おおふねほこ」という一番大事なことを知ることができました。

京都について学ぶために入学したので、この体験を通してまた一つ京都についての知識を増やすことができました。                


                15.7.23テント内の学生さん    

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                          平安女学院大学3年 別符加奈

ボランティアではちまき売りや受付をお手伝いさせていただきました。訪れる人は熱心で詳しい方がよく見られ、それだけ祇園祭を楽しみにしている人がいるのであると知り、改めて凄い祭に関わっていると感じました。運営側から観る祇園祭はとても新鮮でした。

 また祇園祭は地域の方だけではなくボランティア、しかも京都市以外の方たちの協力の元に支えられていることを知りました。しかもどの方もボランティアに参加する上で大船鉾の歴史といった知識を共有していらっしゃり、真摯に取り組まれていました。私自身ボランティアに参加した経験が全く無かったのでボランティアに取り組む姿勢など学ぶことが多々ありました。

 私は京都の人間ではないのですが、今回機会に恵まれ学生ボランティアとして僅かながらでも祇園祭に関われたことで貴重な体験が出来たと同時に、『京都で』過ごした学生生活の思い出として残りました。次回も機会があれば是非ボランティアに参加したいです。

  15.7.20平女毛利先生

      ★毛利先生が撮影に!      


15.7.20安積の磯良 袴お披露目        ★今年新調の安曇磯良神うこん地精好大口袴 (手前下)

 15.7.20 大船鉾 新浴衣柄             ★新柄のミニチュア浴衣

15.7.22道に映る大船鉾提灯

 
15.7.21駒形提灯点灯

 

(写真:小松 香織)
(広報部 小松 香織)