第81回 研究発表会
第81回 研究発表会
日 時 4月14日(木) 13:00~16:00
場 所 ひとまち交流館 京都 3階第4会議室
発 表 1.13:10~14:30 菊井 俊彦会員
「京都 町中に生きる祠・神社(その2)」
今、町中に生きる祠・神社は曲がり角にきていると思います。
そのような小さな祠・神社にも由緒や歴史があります。
ここ二、三年、記録してきた小さな歴史をお話しいたします。
2.14:40~16:00 古山 精一氏
(アスニーボランティア解説員、日本建築学会会員)
「道昌と広隆寺の復興」
広隆寺は飛鳥瓦が出土する古い寺です。しかし、平安京遷都時に内部騒乱があり、
寺内は相当荒れたようです。さらに嵯峨天皇の818(弘仁9)年には伽藍のほとんどを
焼失させます。
この広隆寺を復興したのが讃岐国の秦氏出身の道昌でした。空海の弟子でもありましたが
独自の道を行き、朝廷の信頼を得て、858(天安2)年に再建の落慶供養を行ったようで
す。
幸い、当時の縁起資材帳、交代実録帳が残されており、往時の伽藍が想定されます。
建築史的にも、平安初期の伽藍、また「前庇礼堂」の初期例として重要なお寺となって
います。
参 加 費 500円