わくわく倶楽部 祇園祭研究会 祇園祭「宵宮祭」見学(24.7.15)
わくわく倶楽部 祇園祭研究会 祇園祭「宵宮祭」見学(24.7.15)
・日 時: 2024年7月15日(月) 19時00分~21時頃
・見学場所: 八坂神社・舞殿横
・参 加 者: 11名(北観音山曳き手ボランティア4名含む)
今年の祇園祭行事見学は「宵宮祭」:境内の灯をすべて消し、浄闇の内に舞殿に奉安する3基の神輿に神霊を遷す行事です。今回は、わくわく倶楽部部員以外に、北観音山の曳き手ボランティアの応募者も何名か参加しました。
19時に南楼門横の手水鉢舎前に集合でしたが、直前に激しい雷雨となり、暫く足止めされた会員も多かったようです。しかし、宵宮祭開始前にはピタッと止み、心地よい風が吹いていました。御祭神は荒ぶる神といわれる「素戔嗚尊」ですので、その御神威を強く感じられました。
雨のため、本殿と舞殿を結ぶ、莚(むしろ)で覆われた参道は、ビニールやテントで覆われていました。やがて、境内への入場が制限され、南楼門も閉門し幕で覆われます。舞殿西側付近より、神事の様子を見学します。境内にはインバウンドの外人さんも多く、英語での誘導も行われていました。神聖な儀式のため、撮影禁止、スマホなど音の出る電子機器も電源を切るように案内がありました。
20時前に、清々講社幹事、宮本組役員、各神輿会代表などが本殿に入り、東西に分かれて着座。続いて白布狩衣形の浄衣(じょうえ)姿の神職が本殿に入り、神事が始まります。御扉開扉、祝詞奏上などのあと、準備が整うと境内の照明が全て消されます。
浄闇の内、神職の「おー」という警蹕と場を清める和琴の音色が響くなか、絹垣に囲まれて神霊が本殿を出て、莚の敷かれた参道を進み、舞殿の神輿に神霊が遷されます。神輿に遷されるのは御分霊で、17日神幸祭で御旅所に渡り一週間滞在したのち、24日の還幸祭で本社に戻り、神霊は本殿に還ってきます。
中御座(素戔嗚尊)、東御座(櫛稲田姫命)、西御座(八柱御子神)の順に神霊がそれぞれの神輿に遷されると、境内の明かりが灯ります。その後、神職、清々講社、宮本組、神輿関連役員などの参列者が、神輿の前で拝礼を行います。一連の神事は秘儀で関係者のみの行事のため、式次第の案内は一切なく、本殿内の祝詞なども聞こえません。粛々と執り行われる行事を静かに見守りました。
華麗な山鉾行事や勇壮な神輿渡御とはまた違った神聖な儀式に、祇園祭の本義、真髄を深く感じられました。
報告:八木澤哲雄担当理事
写真:八木澤哲雄
広報部:熊谷喜輝