わくわく倶楽部(フィールドワーク)二条大路を歩く③(17.2.15)
2017.11.12
わくわく倶楽部(フィールドワーク)二条大路を歩く③
◎日 時:2017年2月15日(水) 10:00~12:00
◎参加者:12名
◎出 発:雨森敬太郎薬房
車屋町通二条下るの「無二膏」の雨森邸を集合出発場所にしました。再度二条通りを東に探訪します。
少し東に行くと北側に、門前にバナナの木が植えられた喫茶店がその存在感を示します。うっそうとした葉陰が目に涼しい。
富小路の角で、北側にある建物が中川重麗(しげあき)・四明の寓居跡と示されます。少し北に行ったところに富小路公園があり、二条殿という里内裏のあったことは前回に紹介しました。その場所に、京都府独逸校(欧学舎)があり、中川は入学しドイツ語を学ぶ。辞書の編纂にも携わり、グリム童話の白雪姫を初めて和訳する。(初訳は雪姫の話)日本のダビンチと言われるほど多才で多くの業績を残します。膨大な短歌が多才の一部を示します。
麩屋町を上がった所に大福寺というお寺があります。帳簿にこの寺の印を受けると集金がうまくいくという信仰が江戸時代以降に流行ります。此の帳面を大福帳と言います。薬師如来をご本尊とし、篤い信仰を集めます。明治時代のことです。ここの娘さんがある職場に勤めます。その職場で敬虔なクリスチャンと親交を持ちます。その方のご主人が体を壊され病に伏せられます。その方がご主人の平癒を願い、この寺に花台を寄進します。花台の名前は結婚前の姓になっています。
キリストだけでなく仏教のお薬師さんにまで旧姓を使いご利益を願うクリスチャンの姿に心が震える思いでお寺を後にしました。
(報告:田村光弘)
写真撮影:熊谷喜輝
広報部:熊谷喜輝