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活動内容

わくわく倶楽部 フィールドワーク「二条大路を歩く」(16.10.11,16.12.21)

2016.12.23

わくわく倶楽部 フィールドワーク 「二条大路を歩く」

①平成28年10月11日(火) (案内人) 田村光弘専務理事 桜井 博会員 (参加者)17名

平安京の時代、二条大路(17丈・51m)は東西のメイン通りでした。この通りを中心に文化が花開き、その香りを現在に伝えてくれます。
わくわくしたい人達が集い、その残り香を求めてフィールドワークをいたしました。

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○集合地、木屋町二条、ここにもたくさんな秘密があります。
★角倉了以邸跡、現在の“がんこ二条苑”ですが、明治時代以降、山形有朋の第二無鄰菴があったり、日銀総裁の屋敷があったりしました。政財界の要人の場でもありました。現在も、近くには日銀京都支店、京都銀行協会、手形交換所などがあります。
★この辻は、八坂神社の北の端の氏子圏でもあります。
★明治時代、岡崎への博覧会場まで電車が走っていました。
★舎密局、島津創業記念資料館など当時最先端技術の遺跡があります。
★一の舟入の現場でもあり、高瀬川のスタートです。

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○竜宮門をくぐり、善導寺に入ります。石仏の三尊像など、京都ではめずらしいものがありました。墓所では、江戸時代初期の中村内蔵助の墓があり、元の屋敷が現在の平安女学院のところとか、妻の衣裳比べの話に盛り上がりました。

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○貝葉書院、二条通りに面した、版木摺り専門店。万福寺の一切経の版木を取り扱います。明朝体で原稿用紙の原点です。
大般若経を誦しながら、パタパタと経典を右から左に流すさまは、テレビなどでよく見られます。一度流せば一巻を読んだことになります。全部で600巻あります。同店では、真ん中あたりの紙を厚くし、流れやすく工夫をしているそうです。

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○河原町通りの西側に、秀吉の作った御土居のあったことは有名です。この辺り(二条)では歩道の西の端から西に新椹木町の手前までありました。この御土居が二条から松原まで、鍼灸医の御薗意齊に払い下げられました。

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○二条大路を体感しよう。という事で、寺町にかかる二つの二条通りの南側の筋で、その通りの北の端から北に51m(5m10cmを歩測で計り、10倍する)計りました。二条通りの北側の筋の少し北に相当しました。(横着な表現すれば、両二条通りを含んだ幅)

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○御幸町通りでは、少し南に御幸町教会があります。この教会の煉瓦造りがヴォーリスの設計と言われています。ヴォ―リスフアンには外せない名建築だとのことです。イギリス式の煉瓦の積み方でした。

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○二条柳馬場の交差点では、日本最初の公認遊郭ができました。「二条柳町」と言います。東は寺町、北は夷川、南は押小路、という広さにあ然としました。この遊郭も、六条三筋町から島原へと移っていきます。

○二条富小路内裏跡。鎌倉時代後期、後深草天皇や後醍醐天皇まで里内裏として栄えました。二条内裏とも言います。後醍醐天皇もここから出てから都に戻ることはありませんでした。歴史上重要な場所ではありますが、今では小さな石碑があるだけで、説明の駒札もありません。
「とはずかたり」という幻の秘本が紹介されました。近代までその存在すら知られていませんでした。

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向かいに京都ハリストス正教会を見ながら、散会しました

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②平成28年12月21日(水) (案内人) 山本喜康会員  (参加者)11名

今回は、二条通りを堀川から東に探訪します。集合地はANA CROWNE PLAZA  KYOTOホテル建物前付近でした。 

○この辺りは、堀河院のあったところです。円融天皇の里内裏になりました。里内裏の草分けでもあります。以後、東に閑院、東三条院と名だたる里内裏が作られました。
エントランスの手前に「松永昌三講習堂跡」の石碑あり。(江戸初期の儒学者)
ホテルホールの中には、菓子で作られた二条城の模型や、二条城の描かれた洛中屏風図が飾られ、にぎやかに解説し合いました。

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○一度押小路通りに下がり、秀吉の妙顕寺城跡などの確認、町名が古城町であることを確認しました。

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○二条通りに戻り、「二条若狭屋」を訪ねました。菓匠「家喜芋(やきいも)」が有名です。初代藤田甘楽(かんらく)が考案、焼芋に似せた姿、自然薯を入れた饅頭。家中が喜ぶように名付けられ、近衞文麿が気に入りました。みんなで食し、往時をしのびました。また、自店作成の町名表示板が西壁に掲げられています。

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○「鍾馗」さんがあちこちの小屋根にお祀りされています。
 正行寺町、大恩寺町、妙覚寺町、蛸薬師町など昔のお寺を推測させる町名が多いです。

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○干菓子の「伊織」も上菓子屋さんです。二条通りにはどうして、お菓子屋さんが多いのだろうと、新たな疑問がわいてきました。

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○「三井越後屋跡」衣棚の角にあります。軒丸瓦にも三井家の紋が入っています。狭い地域ですが、三井家にとっては聖地なのです。

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○薬租社祠。大巳貴命(おおなむちのみこと)少彦名命、神農神、ヒポクラテスを祀ている。
医薬の神ではありますが、ギリシャまで網羅しています。11月3日薬神祭があり、薬屋はここよりも東の方に多いです。

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○生薬、漢方薬が烏丸通を中心に多く、車屋町を少し下がったところに、雨森敬太郎薬房があります。御典医、雨森良意が「無二膏」と称する、吸出し膏を売り出したところ大評判になりました。古い建物に暖簾の風情が懐かしく感じられます。

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(報告:田村光弘専務理事)

(写真撮影:熊谷喜輝)
(広報部:熊谷喜輝)