久多の松上げレポート(16.8.23)
2016.08.30
久多の松上げレポート(16.8.23)
夜の祭りに出没すると噂されている高橋夫婦です。
8月23日に久多宮の町(みやのちょう)で行われました。
この地の松上げも火災除け・五穀豊穣・無病息災を祈念した愛宕大明神への献灯行事です。
前触れの太鼓や鉦の音は小さくて単調。8時になると何となく松上げが始まりました。
燈籠木の長さは15m位とややコンパクト。
しかし、燈籠木の川を挟んだ対岸から見ていたので燈籠木までの距離は30mもなく、
迫力十分。
あまりにも近かったので投げ損じた上げ松が飛んで来て、目の前の河原の枯草に引火。
これもご愛嬌か。
練習不足なのか技量不足なのか、はたまた、たまたまなのか、燈籠木の笠の高さまで
届くような上げ松があまりありません。
10分間位やきもきしていたら、なんと上げ松が笠の脇腹に突き刺さり、そこから着火。
(後で聞くと、「こんなこともあるもんだ」と地元のひとが苦笑していました)
その後、入った上げ松はありませんでしたが、結果オーライで順調に炎が大きくなり、
火の粉が線香花火のように流れ落ちる様は綺麗でした。
燈籠木が倒れると、距離が近かったので、地響きが伝わり、顔に熱風を感じました。
有名な広河原や花背の松上げと比較すると、会場も小さく派手さはありません。
しかし、観光客や写真愛好家が少ない分、静かで神事の雰囲気が溢れていて
非常に好感が持てました。(会員 高橋 浩次 & 直子)
(広報部 岸本 幸子)