第40回歴史探訪会~京の隠れ処・岩倉を探る~(12.11.15)
2012.11.23
★実相院
★池泉回遊式庭園
★石庭から見る塀越しの紅葉
第40回歴史探訪会~京の隠れ処・岩倉を探る~(12.11.15)
◆日 時:平成24年11月15日 午後1時~
◆集合場所:実相院
◆参加費用:1000円
◆参加者:48名
◆コース:実相院⇒石座神社⇒大雲院⇒冷泉天皇皇后岩倉陵⇒是心寺⇒目無地蔵⇒
観音道道標⇒山住神社⇒十王堂橋
実相院前の紅葉が燃えるように色づいていました。雨の中、心配したのですが、日頃の良い行いが反映してか、出発の時にはピタッと雨も止み薄日が差してきました。
実相院の床紅葉はまだ少し早いようで、青紅葉のままでした。事前の襖絵などのレクチャーのおかげで、日頃はスーと通ってしまうところもじっくりと見ることができました。
昔、山住神社にあった岩座神を勧請して、岩座(いわくら)神社としました。この神社の奇祭で、真夜中に松明を燃やす火祭りが行われます。普段目にすることがありませんが、写真にて説明を受け少し納得いたしました。
昔は大雲寺の中にあった不動の滝、垢離場として平安の昔より、心の病の人達が霊験を求めて集まってこられました。籠り屋と呼ばれる宿泊施設、これが現在の精神病院の発祥の地になります。現代医学の見地からも、清浄な空気、環境のもと、滝に打たれ、刺激を与えるということは、治療上も有効な手段だと言われています。
冷泉天皇皇后昌子内親王岩倉陵のところでは、見事な紅葉の樹に夕陽があたり、さまざまに紅葉した葉が輝き、夢のようなひと時でした。説明のお話がしばし、右から左に抜けていったのも美しさのなせる業だと勝手に言い訳しています。
雨が降ったり止んだり、(本当に秋の空は○○の心のように・・・。)お陰で、虹が(しかも二重の)くっきりとかかり、しばし、見とれてしまいました。
今日の主役は、紅葉と虹、これにて決まりです。
十王像、絵図ではままありますが、彫像として全部そろっているのは大変珍しいと言われています。西河原、三途の川、奪衣婆、などしばしあちゃらの世界にひたりました。
山住神社、社殿の無い時代の自然石崇拝、昔はかくありなん、と思わせる岩に注連縄だけの素朴でありながら神々しい雰囲気でした。
都からわずかしか離れていませんが、京都を表舞台とすれば、岩倉はそれを支える陰の舞台なのです。岩倉があってこそ都は輝けるのです。まさに京の隠れ処だったのです。
(記事:専務理事 田村光弘)
★集合場所にて レクチャーから始まりました 田村光弘専務理事(左)と福井大作会員
★すっかり見頃の紅葉に囲まれて 大谷芙美子会員
★ 石座神社 多賀靖治会員
★拝殿
★本殿
★面白い話で少々の寒さも吹き飛びます!
★冷泉天皇皇后陵岩倉陵 今日この1本の紅葉に皆さんが感動♪
★‘天皇’のスペシャリスト 熱く語る武富幸治会員
★足元 気を付けて!
★不動の滝(妙見の滝)
★広瀬俊子会員
★是心寺 丹羽氏昭会員
★奪衣婆の形相にびくびく?
★目無地蔵
★なんと2度も虹が架かりました しかも2度目は主虹と色の順を逆にする副虹が見えます~♪
★山住神社
★古代の磐座
★山本喜康会員
★熱心にメモを取る会員さんも
(写真協力 林 寛治監事・海道ただかず丹波支部長)
(事務局 小松香織)