第37回都草歴史探訪会~鉾町に中世を探る~(12.6.21)
★池坊短大前に集合 時に強い雨も降る日でしたが 43名の参加 さすが都草という声がございました
第37回都草歴史探訪会~鉾町に中世を探る~(12.6.21)
◆日 時:平成24年6月21日(木) 12時30分~
◆集合場所:池坊短大前
◆参加費:700円
◆参加人数:43名
◆コース:大原神社⇒(本居宣長修学地)⇒神田明神⇒(膏薬図子)⇒菅大臣神社
⇒道元禅師示寂之地⇒五条天神宮⇒大泉寺⇒松原道祖神社・十念の辻
⇒新玉津島神社
台風の影響で朝から雨が強くなったり弱くなったりで、本当にやるの?とやきもきした天気でした。でも、都草の皆様は、雨にも負けず風の強さにも負けない、強靭な好奇心の持ち主ばかりで、多数集まってくださいました。
四条通から少し入った所にこんなに神社があり、山鉾の会所があるなんて知りませんでした。
神田明神、膏薬図子、本では知っていても現地に来て見ると、とても趣のある通路と神社に感動を新にいたしました。
神田明神は東京で有名ですが、この地での将門の首の話に、また空也の供養から、コウヤクに変った話に、図子りと腑に落ちました。
菅大臣神社、道真の誕生地の一つとされています。紅梅殿社、白梅殿社を含む一町四方の広大な敷地にただあきれるばかりでした。(現在では、この辺りは土一升金一升の土地ですから)
参道の敷石の中に牛の角の模様があるので、決して踏んではいけませんよ、との話に一生懸命に探しました。見つけた時は感動しました。地元の方の話はサプライズでした。
この菅大臣神社のあった一町四方は天神さんの関係か、山鉾が一つもありません。祇園祭の期間中はまさにエアーポケットに入ったような静けさに、町の人たちは寂しい思いをしたと言ってられました。
五條天神宮、医科の神様として有名ですが、私的には義経と弁慶の話のほうが興味がつきません。出会いは五條大橋ではなく、西洞院川だったのですね。
節分祭のときに配布される宝船、勝手に七福神と思っていたのですが、実際は稲束を乗せた質素な図柄でした。
大泉寺、九条兼実、法然、親鸞、玉日姫の話に盛り上がり、月見の池の由来の話など住職の話もボルテージが上りました。
十念の辻、獄舎から引き出され、市中引き回しされたルート、改めて地図で確認し、この松原新町辺りで、東西の刑場に分かれるのでした。
東は粟田口へ、西は西土手へ、念仏を唱えたのでしょう。
松原通は昔は都の端と見られ、道祖神が祀られていました。そして、様々な奇怪な話が残されています。「宇治拾遺物語」「今昔物語」など。
新玉津島神社、藤原俊成はこの地を和歌所とし、編纂を行った。平忠度は都落ちの時、一首なりともと願ったという話が伝わり、この神社は俳人からの信仰が厚い。
短い距離の中にたくさんのサプライズの詰まったウオークでした。雨はやみませんでしたが、熱い思いに心の中まで充実いたしました。
★このようなところに神田明神!
★膏薬図子 ドラマの撮影などにも登場する図子
★綾西児童公園にて 高橋明俊部長によりますご案内 熱心に聞き入る会員
★菅大臣天満宮
★狛犬の後ろに あの有名な「飛び梅」
★五条天神宮
★知る人ぞ知る例の「宝船図」 拝見させていただきました
★拝殿にて
★大泉寺本堂にて 興味深いお話を拝聴
★道祖神社
(写真:林寛治 監事)
(事務局 小松香織)