第67回都草歴史探訪会 東部 御苑の史跡 PARTⅡ ~御苑の北部をめぐる~(2016.4.22)
第67回都草歴史探訪会 東部 まだまだあります 御苑の史跡 PARTⅡ ~御苑の北部をめぐる~
日 時 平成28年4月22日(金) 晴
集合場所 京都御苑 蛤御門東入ル 桃林横ベンチ前
参 加 費 500円、700円(非会員)
参加人数 50名(会員45名・非会員5名)
コ ー ス 穂波家の松→清水谷家の椋→宜秋門→施薬院跡→御車返の桜→縣井→一條邸跡のイチョウ→
近衞邸の糸桜→桂宮邸跡→朔平門→猿ヶ辻→中山邸→石薬師門→染殿井→御里御殿のイチョウ→
昭和大礼大饗宴場跡
前日の土砂降りはウソのようないいお天気になり、新緑がまぶしい御苑でした。今回も「御苑パートⅡ」として、しつこく御苑の北半分を歴史と自然に目を向け探索するコンセプトで行いました。
蛤御門の前の路上の穂波家の松から話が始まりました。御苑管理事務所の庭園科長の中西甚五郎様のお話を頂きました。御苑の周りに植えられているウバメガシは、備長炭になる木で、防火壁と、視線を遮る為、松から植え替えられました。赤松も多く、松茸も取れたの?と話も広がりました。
「ヒンプク、ヒンプク(貧・福)」といいながら参内する公卿を見るために宜秋門前に設けられた桧垣茶屋の話、京都観光のメッカだったのです。
国立の医療福祉施設「施薬院」がこんなところにあったとは新しい驚きでした。
後水尾天皇がその見事さ故に車を返したと伝わる御車返しの桜、伝説と品種がチャンポンになる面白さ、写真も示してくださいました。
御所三名水の一つ「縣井」、そして、一条邸跡のイチョウは、銀杏のできないオスだそうです。(胃腸の薬になるという駄じゃれはダダ滑りでした)
京都で一番に春を告げてくれる、近衛邸の「糸桜」は残念ながら、終わっていました。でも今年のJR東海の「そうだ京都いこう」のPR写真の舞台になりました。
桂宮邸跡、朔平門、猿が辻、そして、明治天皇のお生まれになった中山邸へと進みます。
大きな石薬師を祀っていたお堂があったことから、石薬師門といわれるこの辺りで、遷都に反対した市民がデモをしたという話がありました。
御里御殿跡の大銀杏を見つつ、昭和天皇の御大礼の様子を聞きました。
盛りだくさんのメニューで、知らないことも多く、新しい発見満載でした。
歴史探訪会・東部会 副部長 広瀬俊子
(写真:新井滋子会員・熊谷喜輝会員)
(広報部:熊谷喜輝)