自主研修会(歴探南部)「大悲山峰定寺彩燈大護摩供」を訪ねて(14.9.17)
2014.10.01
自主研修会(歴史探訪南部会)「大悲山峰定寺彩燈大護摩供」を訪ねて
◆日 時:平成26年9月17日(水)
◆集合場所:出町柳バスターミナル
◆見学場所:左京区花背原地町772 峰定寺(ぶじょうじ)
◆参加人数:33名
昨年,当部会の副島会員の提案で,都の離れ里「峰定寺」での自主研修会を計画しま
したが,残念ながら台風のため中止となりました。
今年は,2年越しの夢がかない,お陰さまで晴天にも恵まれて予想を大きく上回る3
3名のご参加をいただいて実施することができました。
峰定寺は単立寺院で,山号を大悲山といい,もと本山修験宗聖護院派に属しました。
平安時代末期の久寿元年(1154)天台宗の修験者,三滝上人観空西念が千手観音
を祀り,三間の堂を建立したことに始まります。
本堂は,貞和6年(1350)再建された珍しい舞台造(懸崖造)で,五間寄棟,柿
葺の建造物です。
また,ご本尊は,毎年,9月17日しか開帳されない「十一面千手観音」で,平清盛
の奉納といわれており,白檀に彫られた精巧なものです。
ところで,午前7時30分に京都バスで出町柳を出発し,バス停「大悲山口」まで約
1時間40分かかりました。バスの定員が25名のため,満席で何人かは座ることがで
きませんでした。下車後,仁王門まで徒歩で約30分,さらに430段の険しい石段を
踏みしめてやっと本堂に全員到着しました。参拝の後,下山して楽しみにしていた「護
摩木焚き」の神事に立ち会うことができました。
山積みされた杉の枝の中に護摩木が焚かれると空高く白煙が舞い上がり,読経が唱え
られました。その前には修験僧一行との「問答」が6問あり,それに答えられないと儀
式に参加できない面白い行事でした。
そして,東西南北と中央に向けて矢が射られる魔除けの儀式があり,幸いそのうちの
2本を都草のメンバーが手に入れました。
最後に,都から遠く離れた花背の地で,めったに見ることができない仏像や行事が見
られ,参加された方々は満足されたと思います。会員の皆さまも機会があれば是非とも
訪問されてはいかがでしょうか。
歴史探訪南部会 部長 酒井 源弘
峰定寺 仁王門
峰定寺 本堂
(写真撮影:奥本徹夫会員)
(事務局 熊谷喜輝)