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活動内容

旧議場土曜講座2月は「鴨川の橋を巡る」(2019.2.16)

2019.02.22

旧議場土曜講座2月は「鴨川の橋を巡る」(2019.2.16)
 

 
2月の旧議場土曜講座は、「鴨川の橋を巡る」と題し、高橋明俊副理事長が講演しました。
 

講演する高橋明俊副理事長

 
鴨川は千年以上にわたる長い歴史を京都人とともに歩いてきました。

平安時代は伊勢斎宮の禊の場として神聖な川であり、あるときは飢饉や疫病の犠牲者の葬送地となり、時として権力者による処刑の場ともなりました。また、江戸時代には四条河原は一大歓楽地となり、近代には友禅染の鮮やかな色どりが川面をにぎわした時もありました。

一方、暴れ川で為政者を悩ました鴨川も、昭和10年の大洪水後に行われた大規模な治水工事で「鴨川公園」として整備され、市民の憩いの場となっています。

この鴨川には多くの橋が架けられていますが、その周辺には随所に先人の足跡が残されています。

京都市中心部の橋を巡りながら、その足跡を追ってみました。

講演する高橋明俊副理事長

石碑や銅像では、「志波む桜」「新英女学校及女紅場址」「療病院跡」などの石碑、「尾上松之助像」や「出雲阿国像」などの銅像、「京都牧畜場」や「駅伝の碑」などの記念碑、夏目漱石の句碑等々を紹介。また、山紫水明処や木戸孝允邸、青木木米宅跡や河原院跡などとともに、昭和の治水工事の時に造られた「みそそぎ川」「せせらぎの道」「花の回廊」などの散歩道も紹介しました。

あまりにも多くの内容を盛り込んだために、鴨川の水の流れのように流暢な話はできませんでしたが、出席者からは「おもしろかった」「暖かくなったらゆっくり鴨川に行ってみます」などの好意的な感想をいただききました。

また、「団栗橋や夷川橋を加えたら」とか、「先斗町や宮川町の話も入れたらいかがですか」などのアドバイスをいただき、私にとって大変良い勉強になりました。

(副理事長 高橋明俊)

今回も満員の旧議場

 
旧議場土曜講座は毎月第3土曜日の13時30分から15時までです。今年度も、毎回事前申込制になっています。毎回好評で、申込み受付開始日に定員に達してしまうことが多くあります。多くの方がお越しになることが予想されますので、お聴きになりたい方は早めにお申し込み下さい。 

申込先は京都府府民総合案内・相談センター

TEL075-411-5000(電話受付時間:平日9時~17時)です。

 

平成31年3月16日(土曜日)13時30分~15時00分

テーマ:京都の神仏分離と廃仏毀釈の名残を探る

 講師:石田一雄会員
 

 次回で、都草講師による講演は終了します。
4月からの旧議場土曜講座は新しいシリーズが始まります。

 詳しいお問い合わせ先は府庁旧本館利活用応援ネット事務局電話075-414-5435です。

 ホームページはhttp://www.pref.kyoto.jp/sisan/news/doyoukouza.html

(広報部 須田信夫)
(写真 須田信夫)