活動内容

旧議場土曜講座 2月は「風流な文化人 足利義政」(2022.2.19)

旧議場土曜講座 2月は「風流な文化人 足利義政」(2022.2.19)

旧議場土曜講座2月は、須田清司理事による「風流な文化人 足利義政」です。
 

 

 

講師を務めた須田清司理事

 
土曜講座を終えて

室町幕府第八代将軍の足利義政は、歴代将軍の中でも第三代将軍足利義満とともに親近感を抱かされる人物である。修学旅行で京都を巡る学生の皆さんのほとんどが、二人が造営した「金閣寺」「銀閣寺」を訪れ、学校での授業と相まってその名を身近に感じるようになるのではないかと想像します。しかしながら、義政の全体像は一面的な、あるいはやや誇張された人物像を語られることが多いと思います。
 

旧議場土曜講座会場

 

義政が生きた室町時代とはどのような時代であったのか、彼の55年間の人生とは一体どの様なものであったのか。その様なことを今一度考えてみたいと思い、お話をさせていただきました。

人は一生の内にかける時間の長短や目的は違うでしょうが、その人が全身全霊をかけることがあります。義政にとっては、応仁文明の乱後、東山山荘造営に着手してから没するまでの約7年間がそれに相当するのではないでしょうか。造営に着手して以来最初に建ちあがった常御所の南縁に座り、園池内にこれから設ける亭の見取り図を片手に喜々と指示している様子を相国寺の僧の日記に見ることができますが、義政まさに至福の時であったと思われます。
 

講演する須田清司理事

東山文化の発信基地であった東山山荘を中心に、建築物、園地以外の水墨画、茶道、立花、香道、猿楽、能等など義政との関わりにもう少し時間を割くべきだったと反省ばかりの講座でした。

場内寒い中での旧議場土曜講座でしたが、最後までお聴きいただきました皆様、本当にありがとうございました。

(理事 須田清司)

 

旧議場土曜講座会場

 

次回のテーマと講師は以下の方々です。

 

3月19日(土):「府庁が見ていた 明治後期の京都」(講師は室千津子会員)

※都合により、講師が変更になりました。

 

申込期間:2月21日から3月18日まで

 

申し込み先は京都府府民総合案内・相談センター、TEL075-411-5000
(電話受付時間:平日9時~17時)またはメールに氏名・住所・電話番号を記載して
411-5000@pref.kyoto.lg.jp にお申し込みください。

 

詳しいことをお知りになりたい方は、京都府府有資産活用課TEL075-414-5435までお問い合わせください。 

(広報 須田信夫)

(写真 須田信夫)

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