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活動内容

旧議場土曜講座 3月は「当道座について 「べらぼう」に登場の鳥山検校が所属」(2026.3.21)

2026.03.23

3月21日、旧議場土曜講座は「当道座について 「べらぼう」に登場の鳥山検校が所属」、講師は俊藤靖会員です。

 

 

当道座の話で感じた江戸時代                 

盲人男性の全国的な職能互助組織であった当道座は世界に類を見ない組織でした。その座に稼いだお金を投資して自らの位・階級をあげることでよりよい配当を受ける事が出来たのでがんばる盲人が多くいました。

 

講演する俊藤靖会員

琵琶法師から浄瑠璃へ三味線・筝曲から鍼灸・金融と幕府公認をバックに職域を広げ豊かになっていきました。石村検校・八橋検校・杉山検校・塙保己一検校らが活躍し、江戸期の三味線・筝曲等の芸能や鍼灸医療や群書類従編纂等の学問分野での活躍は素晴らしいものでした。

江戸の人口百万人の内50万人の町人達は商品・貨幣経済に順応できていたようですが、幕臣の旗本・御家人(家族や郎党を含め25万人位居たという)は禄高(石)が固定しており商品経済が盛んになった江戸ではお金の支出が増え、禄米を札差に換金してもらうも米価の下落やインフレで江戸の物価の高騰により、それに対応するには内職や借金(札差や座頭金)にたよるよりなかったようです。

 

講演する俊藤靖会員

時代劇映画でよく描かれる内職の傘張りや朝顔栽培・金魚養殖などは足りない家計を少し賄う程度でした。困窮し、鳥山検校らの摘発のきっかけとなった森忠右衛門の夜逃げなども起こりました。旗本・御家人の株売り(身分売買)もおこなわれていました。

困窮した下級武士が家格や幕臣としての身分(株)を、金銭と引き換えに他者(豪商:豪農:検校等)へ譲り渡す慣行(養子縁組)で役職や家格により相場がありました。

江戸後期では与力: 千両 御徒: 五百両 同心: 二百両 といわれました。また、幕府の棄捐令など借金をチャラにする政策もすぐに反動で失敗し、商品・貨幣経済の世の中に対応できなかったことが江戸幕府崩壊につながりました。

社会的弱者の盲人がその保護施策により豊かになり、逆に幕府を支える旗本・御家人が貧困にあえいだのは皮肉なことでした。(会員 俊藤靖)

 

旧議場土曜講座会場

 

次回の旧議場土曜講座は以下の通りです。

7月18日(土)
テーマ:深堀!聚楽第-秀吉が造った京の城-
講師:山本 雅和 氏(京都産業大学 文化学部 京都文化学科 教授)
申込期間:3月23日から

申込方法:電話のみ 075-414-5433(京都府 総務部 府有資産活用課)
参加費:無料
定員:80名(先着順)
※定員に到達次第、定員に到達した旨、HPで掲載します。
京都府HP:https://www.pref.kyoto.jp/sisan/news/doyokoza.html

 

(広報 須田信夫)