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旧議場土曜講座 2月は「京都を水から見つめる―西高瀬川編―」(2025.2.15)

2025.02.16

旧議場土曜講座 2月は「京都を水から見つめる―西高瀬川編―」(2025.2.15)

今回は平野圭祐会員による「京都を水から見つめる―西高瀬川編―」です。

 

 

 

西高瀬川は、幕末の文久3年(1863)に物資輸送用の運河として開削されました。

政治の舞台が再び京都に移り、南からは淀川を上る二条城御蔵米や物資を二条城や市中へ輸送する機能がありました。

 

講演する平野圭祐会員

西からは嵯峨で桂川から水を引き、材木などを輸送し、壬生周辺に木材商が集中しました。

小河川や拡張された農業用水路をつないで、京都市内を何度も曲がりながら現在の流路となっています。

完成当時は四条通に沿って流れていましたが、明治時代になり三条通に沿った流れに付け替えられました。

多くの絵図や山之内村に関する古文書の史料を見ながら、四条ルート、三条ルートを写真とともにたどり、付け替えられた理由を考察しました。

 

講演する平野圭祐会員

舟運の時代は終わりましたが、現在の西高瀬川は私たちの暮らしのために、一部では上流に向けて水が流れる変則的な構造になったり、合流式下水道の吐き出し口が設けられていたり、水害対策として大きな役割を果たしています。

一見、コンクリートで固められた無機質な姿ですが、浸水被害から町を守ってくれる心強い存在なのです。(会員 平野圭祐)

 

満員の京都府庁旧本館旧議場

 

3月の予定は以下の通りです

3月15日(土)

テーマ:南山城~古刹と日本茶のふるさと~

講師:宮澤佳代会員

申込期間:2月17日~2月24日まで

 

毎回事前申込制(抽選制)ですので、お聴きになりたい方は申込期間中にお申し込み下さい。

参加費:無料

定員:80名(抽選制)

お申し込み先:京都府HP 「令和6年度下半期京都府庁旧本館旧議場土曜講座開催について」にアクセスし、受付フォームからお申し込みください。

(広報 須田信夫)

(写真 須田信夫)