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活動内容

旧議場土曜講座 11月は「平安時代の婚姻制度」(2024.11.16)

2024.11.22

旧議場土曜講座 11月は「平安時代の婚姻制度」(2024.11.16)

 

10月は京都府庁旧本館竣工120周年記念講演として、元京都府商工部長・元京都商工会議所専務理事の小堀脩氏にお話ししていただきましたので、都草会員が講師を務めるのは今期初めてです。

今回は横井剛会員による「平安時代の婚姻制度」です。

 

 

 

 

 

京都府庁旧本館土曜講座講演にあたり、「平安時代の婚姻制度」をテーマに講演しました。同テーマでは、令和5年5月大学コンソーシアム京都・京カレッジ、令和6年1月都草研究発表会につづき3回目となります。

今回は、相続と平安女流文学者の結婚を項目に追加し、各項目にPOINTを設け、項目毎の重要点を分かりやすくしました。

 

 

講演する横井剛会員

 

今回、最も重点においたのは「妾」の概念。

「一夫一妻多妾」制を主張する研究者は、「妾」を広義に捉え、藤原道綱母や源明子のように子供が官位を授かる女性も、小式部内侍の「大二条関白妾静円僧正母」(尊卑分脈)のように妾として子供が認知されない女性も統合しています。

これに対し、差がある以上は明確に分けるべきとして、過去主張した「一夫一正妻多副妻多妾」制としました。

追加の一つ、平安女流文学者の結婚については、紫式部、清少納言、和泉式部、菅原孝標女の結婚を例に挙げ、結婚の身分秩序、それぞれの結婚年齢の違いから結婚適齢期という社会通念がなかったこと等を分析しました。

 

講演する横井剛会員

 

講演の最後に、未だ解明されていない「平安時代の婚姻制度」について、受講者の皆さんが興味を持ち、研究していただければ、それが新たな学説を生む可能性があることを強調し、講演の結びとしました。(会員 横井剛)

 

旧議場土曜講座会場

 

12月以降の予定は以下の通りです。

12月21日(土)

テーマ:樹木や野草を通して京都御苑を楽しむ

講師:岡本正二会員

申込期間:11月18日~11月25日まで

 

1月18日(土)

テーマ:道長時代の御霊会

講師:八木澤哲雄理事

申込期間:12月23日~12月30日まで

 

2月15日(土)

テーマ:京都を水から見つめる―西高瀬川遍―

講師:平野圭祐会員

申込期間:1月20日~1月27日まで

 

3月15日(土)

テーマ:南山城~古刹と日本茶のふるさと~

講師:宮澤佳代会員

申込期間:2月17日~2月24日まで

 

毎回事前申込制(抽選制)ですので、お聴きになりたい方は申込期間中にお申し込み下さい。

参加費:無料

定員:80名(抽選制)

お申し込み先:京都府HP 令和6年度下半期京都府庁旧本館旧議場土曜講座開催についてにアクセスし、受付フォームからお申し込みください。

(広報 須田信夫)

(写真 須田信夫)