第10回(12.12.22)・第11回(13.1.26)都草地蔵研究会「お地蔵さん連続講座(勉強会)」
2013.02.09
第10回(12.12.22)・第11回(13.1.26)都草地蔵研究会「お地蔵さん連続講座(勉強会)」
☆第10回都草地蔵研究会
◆日時:平成24年12月22日(土) 午前10時~12時
◆場所:三井ガーデンホテル京都四条
◆参加者数:13人
<内容>
盛りだくさんの内容でした。前回までに地蔵菩薩や地蔵信仰についてほぼ学び終えましたので、今回は、地蔵信仰を取り巻く諸相について、いろんな資料を拾い読みしました。配布資料は下記のとおりですが、これらのうち二、三の資料を取り上げてその内容を簡単に説明します。
・「六地蔵巡りのすべて(改訂版)」では、明治の神仏分離令により極端な廃仏毀釈運動が起こりましたが、路傍の地蔵堂等の取り除きは、廃仏毀釈の延長線上で行われたのではなく、近代化を急ぐ京都府が旧弊陋習の一掃を目的に行ったとする見方が正しいように考えられます。
・「全国の六地蔵巡り」では、六地蔵巡りは京都のみに存在するのではなく、全国各地に22か所ほどあり、京都府下では洛外・洛外六地蔵のほか、亀岡市に五ケ所、園部町に一か所存在していることが判明しました。
・「明治期の京都新聞で見る地蔵盆・六地蔵巡り」では、明治の京都新聞(日出新聞を含む)ではどのように報道されたのかを見ました。明治21年8月23日の記事では、そろいの浴衣を着た六歳念仏の講中連が、高張提灯を掲げて鉦太鼓を叩き獅子舞をして賑やかに六地蔵巡りをしていたとあります。また明治28年8月24日の記事では、六地蔵巡りの参詣者は終夜絶えることがなく、疎水運河第三隧道から山科までの運送船は参詣者で大混雑したとあります。ことほど左様に、明治期の六地蔵巡りは大いに賑わったようです。
<配布資料>
⒈六地蔵巡りのすべて(改訂版)
⒉江戸期の地誌で見る六地蔵巡り
⒊全国の六地蔵巡り
⒋京都の地蔵盆
⒌明治期の京都新聞で見る地蔵盆・六地蔵巡り
⒍六道巡り
⒎盂蘭盆と施餓鬼
(地蔵研究会 吉見誠一郎)
★誠実なお話ぶりのなかに 秘めた情熱を常に感じさせる 吉見誠一郎会員
★今日も仏教の専門用語が飛び交います
☆第11回地蔵研究会
◆日時:平成25年1月26日(土) 午前10時~12時
◆場所:ひとまち交流館京都
◆参加者数:15人
<内容>
昨年の3月から「地蔵連続講座」を開始し、8月23日の「六地蔵巡り」を含めて毎月1回、延べ10回の講座を開催してきました。今回の講座は、その締めくくりの意味を持ち、これまでに学んだ要点を復習しようとするものです。復習のポイントは次のとおりです。
⒈地蔵菩薩の特徴と功徳
⒉地蔵菩薩を説いた経典
⒊地蔵信仰の発生と伝来
⒋地蔵菩薩の形相
⒌地蔵菩薩と閻魔十王
⒍その他(地蔵と道祖神)
<配布資料>
・地蔵信仰のまとめ
☆地蔵研究会からのお知らせ
○平成25年2月16日に第12回地蔵研究会の行事として洛南地蔵巡りを計画していましたが、諸般の事情で延期(実行時期は未定)させていただきました。期待されていた会員の皆様には、深くお詫び申し上げます。
○地蔵研究会は次の主要目的として、東山界わいの地蔵巡りや洛陽四十八願所地蔵巡りのマップ作りをすることとしていましたが当面、資金の目途がつかないため延期することとしました。資金の目途がついた時点で改めて皆様にお諮りしたいと考えていますので、よろしくお願いします。
(地蔵研究会 吉見誠一郎)
★坂本孝志理事長 今後の方向性についてお話されました
★今期も地蔵研究会を牽引された吉見誠一郎会員 感謝!
★都草地蔵研究会次期開催の時を心待ちに! 熱心なメンバーの方々
(事務局 小松香織)