第76回研究発表会報告、平安神宮にて(15.11.26)
2015.11.27
第76回研究発表会報告、平安神宮にて(15.11.26)
◆日 時:平成27年11月26日午後1時00分~午後3時00分
◆場 所:平安神宮社務所2階会議室
◆研究発表:1. 「拝礼作法について」平安神宮禰宜 平石 克巳様
2.「平安神宮神苑の生きものたち」平安神宮権宮司 本多 和夫様
◆参加人数:49名
◆参加費 :500円 一般参加費 :700円
今回の研究発表会は平安神宮社務所で、権宮司の本多様と禰宜の平石様にご講演をして頂きました。
最初の40分は禰宜の平石様からは神社の参拝作法を教えて頂いたうえで、
玉串で拝礼する正式参拝のデモンストレーションを何度もして頂きました。
3種類の敬礼や神様の通られる道 正中にお尻を向けない・・・など、心を込めた作法として、
普段の生活の中でも大切にしていきたいと思いながらお話を伺っていました。
2部は、権宮司の本多様から平安神宮のお庭と生態系のお話を伺いました。
小川治兵衛の造形美と四季のお花でよく知られた平安神宮のお庭ですが、造園後120年が経つ現在では、
あまりにも多様な動植物が息づいていることにまず驚きました。
106種類の植物、250種類のきのこ、40種類の野鳥、10種類の魚、6種類のかめ・・・・。 特にタナゴにあたっては、琵琶湖の固有種である一文字タナゴが、元来居たはずの琵琶湖で見られなくなったのにもかかわらず、
平安神宮神苑にはいまだに多く見られることなど、いかに自然が守られているのかがよく分かるお話でした。 さらに私たちにも大変役に立つ、「ショウブ」と「ハナショウブ」の違いや、
「アヤメ」と「カキツバタ」の見分け方などを教えていただきました。 光格天皇ゆかりのカキツバタ「折りづる」の保存のご苦労話などもお伺いすることが出来ました。
来年の春にはぜひ見て見たいと思います。
(記事 松枝 しげ美)
(広報部 岸本 幸子)