第4回都草交流会~天体観望と京都の天文学の歴史を探る~(12.11.21)
2012.11.30
★花山天文台本館9mドーム 45cm屈折望遠鏡 と月
★夜景がきれい…
第4回都草交流会~天体観望と京都の天文学の歴史を探る~(12.11.21)
◆日時:11月21日(水) 15:30~18:30
◆場所:京都大学大学院理学研究科付属 花山天文台
◆参加費用:2000円
◆参加人数:18名
皆様各々が車に分乗して予定通り15:20には現地に到着いたしました。
やはり山上は少し冷えこみが厳しかったですが、空は晴れ絶好の観望日よりで、天文台の前庭の紅葉も素晴らしい色づきみせ、我々を心から歓迎してくれている様でした。
まずは、小山京大名誉教授から「京都の天文学の歴史」と題してのレクチャーを受け、西暦185年に発見された超新星(客星)や邪馬台国から見えたであろう南十字星の話、平安京の陰陽師であった安倍晴明とその子孫や陰陽寮で行われていた陰陽三部門(天文道、暦道、陰陽道)の話や1054年の超新星(かに星雲)の星のかけらが角砂糖の大きさで10億トンの重さであった事など、興味ある講義を聞き、最後は「天地明察」の渋川春海と京の安倍家(土御門) との暦合戦とその遺跡の話がありました。レクチャー後の質問タイムには、活発な質問が次々と出て、少し時間オーバーしましたが、みなさま大変満足気の様子でした。
続いて、太陽館に移動して青木先生よりの説明で「四次元デジタル宇宙シアター」の鑑賞を致しました。四次元鑑賞用のメガネかけ、大宇宙の旅を行っているように、太陽のコロナや月の裏側の状況を目の当たりに見て大変感動し、オリオン星座の星を結ぶ線形状が各々の星の地球からの距離が違う為、実際には写真で見る様にはなっていない事、又、宇宙の果ては137億光年である事等興味が尽きない時間を過ごし、改めて宇宙の偉大さに感動させられると共に我々人間のちっぽけさに痛感させられたものでした。
最後に日本で三番目に大きい直径45㎝の屈折望遠鏡で月の観望を致しました。
取付けの梯子で望遠鏡の近くまで上がる為に、高所恐怖症の方は、少し怖々の態で足元も揺らいでいましたが、好奇心がそれを勝っていたようです。
多少雲がかかったりはしていましたが、月のクレーターまで鮮明に観ることができ、18:30に皆様が「満足!満足!」の一日で天文台を後にしました。
(記事:芦田 喜雄理事)
★理事長のご挨拶
★どこか懐かしい感じが漂う教室で 小山名誉教授と理事長のお話
★X線天文学の大家でいらっしゃいます 小山名誉教授(京都大学大学院理学研究科)
★次々に興味を掻き立てられるお話の連続!
★あの“朱雀”の命名者 小山名誉教授のお人柄の滲み出る魅力的なレクチャー
★四次元デジタル宇宙シアター観賞 専用グラスをかけて観る大迫力の画面に圧倒される!
★ひとりひとり順番に 急な階段を上って45cm屈折望遠鏡を覗きました
★さて 月面はいかがでしたか? 貴重な体験でした!
★みなさまいかがでしたか?
★観望記念写真
(事務局 小松香織)