第38回文化交流部会 講演と小鼓実演(プチ・鼓堂)(2023.9.23)
第38回文化交流部会 講演と小鼓実演(プチ・鼓堂)(2023.9.23)
― お囃子(はやし)の魅力をわかりやすく、おもしろく ―
開催日時 : 9月23日(土・祝)13時15分~14時30分
会 場: ひと・まち交流館 京都 3階 第5会議室
講師: 曽和 鼓堂氏(能楽囃子方・幸流小鼓方)
参加者: 19名
重要無形文化財 能楽(総合認定)保持者で能楽界のプリンスと期待される曽和鼓堂先生をお招きし、実演を交えながら参加形式でお話は進められました。
1部は小鼓の紹介に始まり、その素材(馬の皮、漆塗り)や楽器の特徴、5種類の音(気分を鼓舞する等)、その歴史を紹介されました。
休憩時間には先生の素晴らしい秋草に虫の描かれた漆塗りの小鼓をゆっくりと観賞させていただき、会員の皆さんはその漆の上に描かれた虫を探し写真に収めていました。
2部は先生の指導のもと志願者には音を出す体験もさせていただきました。思ったように音は出せなかったのが、先生の指導を受けると次第に音が出るようになり、拍手も沸き上がりました。皆さん力を抜いて打つことがどれだけ難しいかを実感されたようでした。
先生は「心を打つ楽器です」と表現され、「お能は想像する演劇」と説明され、目を開けて調べだけを聞いた時と、目を閉じてその場面を想像しながら聞いた音とを比べて観賞してみました。最後に出囃子を実演され、一同その優雅な調べに聞き入ってしまいました。
秋分の日(祝日)と重なり、参加者は19名となりましたが、初秋(といってもとても暑かったのですが)のひと時、日本の伝統芸能を味わうまたとない良い機会を持てました。参加者の皆様ありがとうございました。(部長 西條貴子)
(広報 須田信夫)
(写真 須田信夫)