第15回文化交流会 「西陣の町家・古武邸」で古武博司氏の楽しいお話&喫茶(15.10.26)
第15回文化交流会
「西陣の町家・古武邸」で古武博司氏の楽しいお話&喫茶(15.10.26)
◆日 時:10月26日(月)13:00~16:00
◆場 所:西陣の町家・古武邸(大宮通五辻上ル芝大宮町28)
◆演 題:「町家の誕生と変化・発展」
◆講 師:古武 博司氏
◆参加者:20名
◆参加費:2,000円
大正時代に再建された「西陣の町家・古武邸」にて、古武博司氏のお話を大変興味深く聴かせていただいた後、古武氏のご案内で邸内を見学いたしました。会員の皆様方が実に真剣に耳を傾けていらっしゃったことが印象的でした。
続きまして、特製羊羹「光琳虎」(琳派400年記念で京都国立博物館と「とらや」がコラボ企画!)とお抹茶を美味しくいただき、暫しの歓談となりました。
その中で、文化交流部の冨田雅子会員から、古武邸のお向かいの本庄家(五代将軍綱吉の生母桂昌院が子供時代を過ごしたという)についてのお話もございました。
16時からはなんとこの企画のサプライズ!あの文字英夫会員にご登場願いました。そして文字会員のご案内で、西陣中央小学校校地の南側にあります観世稲荷社へと参加者一同続きました。
お天気にも恵まれました貴重な秋の一時を、会員の皆様と共に楽しく有意義に過ごすことができましたこと、心より感謝を申し上げます。
報告:文化交流部会担当理事 小松 香織
第15回文化交流会もキャンセル待ちが出るほど、盛況理におわりました。古武さんは町家が壊されていく危機感を感じ購入されて、ギャラリーとして活用されています。上京の地はもと藤原氏をはじめ、貴族の地でしたが時代変遷、市街地の変化の中で町家が誕生しました。元禄期に完成した職住一体型の住居、町家が立ち並ぶようになりました。その町家について古武さん手造りのユニークな模型など使っての話をしていただきました。
ちょうど向かいにあたる場所に桂昌院ゆかりの本庄家があります。桂昌院、お玉さんが将軍生母となった経緯などを会員の富田さんから話があり、平安から江戸時代まで、歴史のロマンも感じていただきました。
町家の部屋を見学して、琳派400年記念「竹虎の図」に因んだ羊羹と抹茶を頂きながら町家を楽しんでいただきました。その場所から5分ほどの西陣中央小学校にある、観世稲荷、井戸を見学する事ができました。案内頂いた会員の文字さんの言によると、「観世さんの土地に小学校が来た」そうです。盛りだくさんのメニューで参加の方は堪能していただけたと自負しております。
町家は、季節に応じて建具を入替たり、人手も必要です。床の間、欄間など、壊れても、修理ができず、現状維持のみです。このような素晴らしい物を作った大工さんが、もうすでにいなくなって、技術と材料が揃わなくなったそうです。維持していくためには、いろいろご苦労があるとお聞きしました。
今回の文化交流会を魅力ある会にするため、皆で議論を重ねて開催することになりました。お手伝いの方、お疲れ様でした。人数の都合で、残念ながら参加していただけなかった方には、申し訳ありませんでした。今後とも参加よろしくお願いいたします。
117 須山里己
写真撮影:小松香織会員
広報部:熊谷喜輝