第43回文化交流部会 「禅華院で写仏体験と平八茶屋で昼食」(2025.11.7)
第43回文化交流部会 「禅華院で写仏体験と平八茶屋で昼食」(2025.11.7)
開催日時:11月7日(金)10時~14時
会 場: 禅華院にて写仏(または写経)体験
平八茶屋にて「麦飯とろろ膳」会食
参加者: 24名
秋が深まりゆく立冬の11月7日(金)10時、修学院離宮向かいにある臨済宗の禅華院に24名の参加者が集まりました。

禅華院
紅葉には少し早いようでしたが、小堀遠州作と伝わる庭園に面した本堂で、隅田惠信住職より禅華院の説明を伺いました。

禅華院の説明をする隅田惠信住職

小堀遠州作と伝わる庭園
禅華院は、山号を解脱山、もとは天台宗に属していたましたが、現在は臨済宗大徳寺派に属しています。
本尊は釈迦如来、脇侍に観音菩薩と地蔵菩薩を配して、この三尊が天台宗の名残とされています。

本尊の釈迦如来、脇侍は観音菩薩(右)地蔵菩薩(左)
観音堂には楠木正成が信仰した円通菩薩を安置、その右横には拾遺都名所図絵記載の三面大黒天像があり、夢想大黒天画影も伝わっています。

楠木正成が信仰した円通菩薩

三面大黒天像
写経は延命十句観音経、写仏は白衣観音菩薩または三面大黒天で、各自が選んだ写仏や写経をさせていただきました。

写仏写経
写仏、写経が始まると静寂に包まれ、参加者は心を落ち着けて無心のひと時を過ごすことができました。

無心で写仏、写経をします
出来上がった方から住職とともに読経をし、引き続きお抹茶とお菓子をいただきました。

できた人から観音堂に並べて焼香

写仏、写経の後はお抹茶とお菓子でくつろぎ
帰りには山門北側の石仏群、中でも目を引く阿弥陀如来像と地蔵菩薩像の大菩薩を拝仏し、山門の鐘楼の鐘を撞かせていただき、修学院の坂を下りました。

山門北側の石仏群

山門の鐘楼の鐘を撞かせていただきました
山ばな平八茶屋では女将さんのお出迎えで2階に上がり、創業以来の名物「麦飯とろろ膳」をいただき、参加者同士の親睦を深めました。

平八茶屋

平八茶屋名物「麦飯とろろ膳」

和やかに会食
窓から高野川や北山の秋の景色を愛で、一週間後には素晴らしい紅葉を楽しめるかなと、移りゆく季節を感じながら帰途につきました。(会員 西條貴子)

窓から見える高野川の秋景色
(広報 須田信夫)
(写真 須田信夫)