活動内容

わくわく俱楽部 祇園祭研究会活動報告(9)(19.4.26)

わくわく俱楽部 祇園祭研究会活動報告(9)

日時:平成31年4月26日(金)
場所:ひと・まち交流館 第3会議室
参加者:15名

本日は、現在 祇園祭連合会副理事長をされている木村幾次郎様をお招きして、『祇園祭 裏ばなしあれこれ』というテーマで、お話をしていただきました。
木村様は、9歳から長刀鉾の囃子方として活躍されたお方です。それだけに、たくさんの体験談があり興味深いお話ばかりでした。

講師の木村幾次郎様

特に粽が鉾から投げられていた時代のお話は知らない事ばかりで貴重でした。
粽は、現在のように護符が付けられ、山鉾の名前が書かれた紙に覆われたものではなく粽そのままの状態だったといいます。
そして、粽は、お湯をかけそれを一晩乾かすという作業をしたというのです。粽を遠くまで飛ばすには、重さが必要だったからでした。
巡行中に、粽を鉾から二階の部屋に投げ入れるのですが、架線をよけて窓からうまく入った時は、快感を覚えたそうで、囃子方の楽しみだったとお話されました。

祇園祭厄除け粽は、だんだん入手困難となってきたそうです。作り手の老齢化、粽の材料を揃えられなくなったからといいます。
現に昨年の八坂神社の厄除け粽は、本来の姿で販売ができなかったそうで、板に粽の絵が描かれた絵馬のようなものになったというのです。

その他に、
・昔は、お昼をはさんでの巡行だった事
・囃子の楽譜について
・懸装品・彫刻物の復元新調の難しさ
・お稚児さんのお話

など、長く長刀鉾に関わってきたお人だからこそ知り得るようなお話を、たくさんしていただきました。
祇園祭の裏ばなしあれこれをお伺いすることができ、研究会といたしましても大変貴重な時間を過ごさせていただきました。

講演会様子

(報告:植村多賀子会員)
(写真:熊谷喜輝)
(広報:熊谷喜輝)

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