活動内容

第21回文化交流部会が「幻の行事嘉祥のお話とお菓子をいただく」(2017.6.16)

第21回文化交流部会が「幻の行事嘉祥のお話とお菓子をいただく」と題して6月16日に実施されました。

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今回も定員を超える多くのご参加を得て開催することができました。
初めに藤井理事より、文化庁移転も250名体制で実施されることが略決まり、都草の文化交流部会も
今後とも拡大充実を図っていきたい。とご挨拶があり、
その後(株)虎屋 京都管理部文化事業課課長の相田文三様より、和菓子のルーツと変遷、
(株)虎屋さんのこれまでの歩み等のお話に続いて、平安が起源とされる、幻の行事・嘉祥の由来、
史料から見えてきたものや、江戸時代に行われてきたとされる、宮中、武家の行事の講演がありました。
質問コーナーでは、さすがに京都研究に熱心な都草のメンバーの質問にも丁寧にお答え頂き有意義な
時間を過ごすことが出来ました。

虎屋京都ギャラリーにて
虎屋京都ギャラリーにて

講演の後、(株)虎屋さんが幕末に宮中に納めていたとされる嘉祥のお菓子を参考に復元された、
嘉祥菓子7ヶ盛のうちの1種である「伊賀餅」と「あづき茶」を頂きました。もっちりとした「伊賀餅」
に往時をしのび、ゆっくりと味うことができました。
又、(株)虎屋さんより、虎屋文庫発行「和菓子を愛した人たち」の書籍を寄贈して頂きました。
都草本棚に置いておりますのでご自由に閲覧ください。(文化交流部会 須山里己)

受付風景
受付風景

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藤井 久美子 理事
藤井 久美子 理事

 

須山 里己 文化交流会部長
須山 里己 文化交流会部長

 

(株)虎屋 京都管理部文化事業課課長の相田 文三様
(株)虎屋 京都管理部文化事業課課長の相田 文三様

文化交流部会「幻の行事・嘉祥のお話とお菓子をいただく」に参加して
 
 文化交流部会には、初めて参加させていただきました。虎屋ギャラリーにも初めて伺い、
「嘉祥」というお菓子をいただく行事が日本にあったことも初めて知りました。
 講師の株式会社虎屋京都管理部文化事業課相田課長様が、和菓子の歴史と嘉祥について、
わかりやすくお話をしてくださり、改めて和菓子の奥深さを知ることができました。

和菓子の世界
和菓子の世界

 和菓子の歴史では、砂糖が随分昔から使われていたことを初めて知りました。
砂糖のイメージは南の島で栽培されるさとうきびで、入手は困難と思っていましたが、そういえば、
戦国時代に伝わった南蛮菓子の金平糖は砂糖の塊です。

虎屋の嘉祥菓子
虎屋の嘉祥菓子

江戸時代には砂糖の流通量も増えて、京都では上等な白砂糖を使う美しい上菓子が作られて各地へ
広まったり、寺社門前の名物菓子や端午の粽等の行事菓子が幅広く楽しまれていたとは意外に思いました。
 「嘉祥」は6月16日に行われる、お菓子を食べて厄除け招福を願う行事とのことで、
宮中では平安時代から始まり、武家も室町時代から行われてきたようですが、明治時代に宮中も武家も
なくなり、途絶えていたものを虎屋が宮中の嘉祥に納めていた菓子を復活されて、今も6月16日を
和菓子の日として嘉祥菓子を販売されています。
文化交流部会の開催日が6月16日というのも意味があったことを初めて知りました。

あづき茶と伊賀餅
あづき茶と伊賀餅

 講演のあと、嘉祥菓子の一つ「伊賀餅」と小豆茶をいただきました。
伊賀餅はやわらかいお餅の中に白餡が入っていてもっちりとした食感のお菓子でした。
小豆茶は小豆の香りが香ばしいお茶で、冷やしたものをいただきました。

伊賀餅
伊賀餅

講演も、お茶とお菓子も、大変心が豊かに落ち着く、初夏の午後のひとときでした。
(会員 奥野 淳子)
 

虎屋京都店
虎屋京都店

(広報部 岸本 幸子)

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