活動内容

第4回ガイド現地研修会(16.4.25)

第4回ガイド現地研修会

日 時:平成28年4月25日(月) 13:30~16:45
場 所:安祥院・仏所定慶・富田工芸・六波羅蜜寺
参加者:21名

4月25日(月)新緑が美しい西大谷本廟前に21名の会員が集合し、13時30分中江理事の案内で出発しました。清水寺参詣道・五条坂の途中にある「安祥院」は浄土宗寺院で本尊は阿弥陀如来。門の前には日限〈ひぎり〉地蔵尊と書かれた提灯が下がっており、本堂左手の地蔵堂に祀られている地蔵菩薩像は日限地蔵として有名。また六阿弥陀巡拝の第四番札所であること、境内の山桜の巨木や珍しいボケの大木など、寺の見どころについて中江理事より詳しい説明があり、いつもながら楽しい時間となりました。

安祥院
安祥院
地蔵堂
地蔵堂
中江理事による案内
中江理事による案内
境内の山桜
境内の山桜
唐破風・入母屋・虹梁で組まれた珍しい屋根
唐破風・入母屋・虹梁で組まれた珍しい屋根

本堂ではご住職より寺の来歴や中興の祖である木食正禅養阿上人〈モクジキショウゼンヨウアショウニン〉についてお話があり、養阿上人の絵巻物や笠や鉦等が展示されていて、即身成仏をされたという凄まじい上人の生涯にしばし思いを巡らせました。
本堂裏の墓地には安政の大獄で倒れた梅田雲濱の墓や即身成仏をされたと云われる石室などがあり、興味深い事象がつまっているようで再訪したいと思いました。

梅田雲浜墓前にて
梅田雲浜墓前にて

続いて見学したのは、安祥院からほど近い場所で仏像修復を手掛けておられる「仏所定慶」。伝統工芸士・定慶氏のご自宅兼工房。普段は絶対見学できないところを今回実現できたことに一同感謝しつつ、6人ごとに交代で見学させていただきました。古い仏像の傷んだ部分を解体し修復しておられる実際の作業は、大変興味深く且つその精密さに驚きました。解体してみると、仏像制作年代の技術や材料からいろいろなことがわかるとの話に興味をそそられました。

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工房内にて熱心にお話を伺う
工房内にて熱心にお話を伺う
定慶仏師
定慶仏師
お仕事に使用される多様な彫刻刀
お仕事に使用される多様な彫刻刀

五条通に面した「富田工藝」は工房兼ギャラリーに多数の仏像が展示されており、仏像彫刻師・富田睦海氏から仏像制作や技法、現在の取組などについて話を伺いました。若い仏像彫刻師として熱く語る姿に自負を感じ、今後ますますご活躍されるよう応援したくなりました。

富田工芸
富田工芸

 

ギャラリーにてお話を伺う
ギャラリーにてお話を伺う
寄木造りの見本
寄木造りの見本
熱く解説して頂いた富田睦海氏
熱く解説して頂いた富田睦海氏

「六波羅蜜寺」には何度か訪れたことがありますが、今回も国宝の十一面観音立像や重要文化財の薬師如来坐像や空也上人立像等、ゆっくりと対面できたことが心に残りました。度重なる兵火を逃れて今に伝わる平安、鎌倉期の木像彫刻のすばらしさに魅了され満たされた時間を過ごすことができました。

(会員 寺村いく子)

六波羅蜜寺にて今日の締め
六波羅蜜寺にて今日の締め

写真撮影:熊谷喜輝
広報部:熊谷喜輝

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