活動内容

第12回 文化交流会 「声明へのいざない」(14.11.1)

 

第12回 文化交流会 「声明へのいざない」

日本の声明発祥の地「大原魚山」で、11月1日に魚山声明大法要が行われました。朝から生憎の雨でしたが、26名が瑞饋いたしました。
声明は後世には謡曲、民謡、浄瑠璃等日本の音楽の源流として広まっていきました。その音律は何故か懐かしく、又心に染み透ってきます。
大原勝林院の極楽橋を渡って本堂の阿弥陀様を拝しながら聞く声明は、朗々とした澄み切った声が、しっとりと雨粒を吸った木々に溶け込み、紅葉の始まった黄葉や真紅の葉のコントラストが目に映り、暫し浄土の世界へと誘われました。
1時間半はあっという間に過ぎ、まだ聞いていたいような余韻を残しながら、近くの茶店で大原女の衣装の説明を聞きながら、湯豆腐セットの昼食と、宝泉院の樹齢600年の五葉の松を眺めながら抹茶を賞味する貴重な体験の一日でした。
(藤井久美子)
 
 
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勝林院本堂
 
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ちょっぴり色付始めた境内
 
 
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勝林院住職様よりご挨拶
 

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声明を終えられた僧侶の皆さん

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さあーお楽しみのお食事の時間です

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大原女行列が中止となったため、特別に衣裳の説明をして頂いた

 

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樹齢600年の五葉の松

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勝林院本堂にて記念写真

 

 
大原「声明のいざない」に参加して

11月1日、小雨の降る中、都草、約30人の方々とご一緒に、大原のバス停から勝林院に向かいました。お土産物屋さんの並ぶいつもの道から、左手に折れ、山道へ入ります。道沿いの人家の方から、“勝林院に行くの?宝泉院?ええとこですよ~!気を付けて行ってらっしゃい。”と暖かい声に見送られ、緩やかな山道を昇ること10分、大きな萱葺屋根の美しい勝林院に到着しました。
11時、住職さんの挨拶に続き、いよいよ声明が始まります。
教会の賛美歌は天使の声が天から降ってくるようだと言いますが、声明はまったく違いました。耳のあたりで体を包み込むような大きい円を描き、次第に小さな円となって上へ上へと昇り、頭と天が一本の細い糸で繋がっていくような感じがしました。お坊さんの声は厳しい修行の賜物、どこで息をついているのでしょうか。おそらく互いにわからないように上手につき、それが声明の濃淡となってさらに深みを増しているのでしょう。頭のてっぺんから声明が抜け、終わった時には自然と頭が下がり、ありがたい気持ちなりました。
声明が終わり、御堂の外に出ますと、雨はすっかりやんでいました。雨上がりの土の匂い、濡れた石畳、きらきらと輝く木々の葉、あぁ、この世界もまたなんて美しいのでしょう。
京都市内より少し肌寒い大原でしたが、お昼は暖かい湯豆腐。体も芯から暖まり、身も心もすっかり満たされました。
最後になりましたが、この場を借りまして、都草の藤井さん、岸本さん、この度も大変お世話になりました。ありがとうございました。
 会員番号479 高橋直子
 
 
(写真撮影:岸本理事・熊谷理事・小松理事・藤井理事)
 
(事務局:熊谷)
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