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活動内容

第45 回文化交流部会 「亀岡楽々莊(田中源太郎旧邸)見学、食事と丹波亀山城址散策」(2026.7.1)

2026.07.03

第45回文化交流部会 「亀岡楽々莊(田中源太郎旧邸)見学、食事と丹波亀山城址散策」(2026.7.1)

開催日時:7月1日(水)11時30分~15時45分

会 場: 京都亀岡楽々荘にて会食と見学

     丹波亀山城址 散策

参加者: 会食 27名 散策 24名

 

半夏生を翌日に控えた7月1日(水)、明治・大正期に関西の政財界で活躍した田中源太郎の旧邸 楽々荘の見学と会食、丹波亀山城址散策に27名の会員が集いました(散策は24名)。

田中源太郎は、幕末の亀山藩の商家に生まれました。彼が設立に関わったとされる事業は30を超えますが、中でも京都鉄道株式会社(現在の嵯峨野トロッコ列車が走る旧山陰本線)の創業、京都銀行の前身の亀岡銀行の設立などが有名です。政治家としては衆議院議員、貴族院議員も務めています。

田中源太郎旧邸の楽々荘は、現在は和食レストランのがんこ京都亀岡楽々荘として利用されています。

 

高塀の門をくぐると迎えてくれる楽々荘の玄関。左側には式台付きの玄関棟があり、洋館、日本館(和館)とともに国の登録有形文化財に登録

はじめに、店長の藤並諒さんから田中源太郎の偉業や建物、お庭についての説明などを伺った後、お料理を楽しみました。

 

 

店長の藤並諒さんによる説明を聞く参加者たち

建物は、1898(明治31)年頃の建築で、生家を洋館と書院造りの日本館に拡張したものです。お料理をいただいた大広間は、迎賓館として建てられたお屋敷の一部で、違い棚や付書院などがありました。

梅雨らしい曇り空でしたが、七代目小川治兵衛作の保津峡の絶景に見立てた池泉回遊式すり鉢状庭園を眺めながら、豊かなひとときを味わうことができました。

 

楽々荘会食の様子

食後は、各自が自由に洋館やお庭を見学しました。

英国の技師による建設のコロニアル様式の洋館の外壁には、トロッコ列車のトンネルと同じ煉瓦が使われています。2階の東側と西側に配されたベランダやおしゃれな装飾の室内や調度品に参加者から感嘆の声が上がりました。

 

庭園から見るパステルグリーンの洋館と書院造りの日本館

1階洋室には、一部折り上げ格天井に華やかなシャンデリアと英国のウエッジウッド社製のタイルが貼られた暖炉が設えられている

2階ベランダの木の窓枠にはめ込まれたガラス戸越しに見るお庭

650坪もの庭園では、庭師さんからこれまで大切にされてきた松や桜などの樹木や管理の苦労話、亀山城から移築された豊臣紋のある春日灯籠や井筒などの説明があり、大変興味深く伺うことができました。

 

楽々荘の庭師さんの説明を聞く参加者たち

見どころ満載の楽々荘に名残を惜しみつつ、丹波亀山城址へ向かいました。

亀山城は、明智光秀が織田信長から丹波進攻を命じられ、その拠点として築いた城です。本能寺の変ではこの地から出陣しました。

今回はバスでの移動でしたが、楽々荘からもJR亀岡駅からも徒歩で10分足らずの場所にそのような歴史的な場所があると知り、感慨深いものがありました。

1578(天正6)年の最初の築城から、本能寺の変後、豊臣秀吉の支配を経て、江戸時代初期に徳川家康が号令した「天下普請」によって近世城郭として大修築がなされました。

その後、明治政府の廃城令を受けて払い下げられたことで、城址は荒れ果ててしまったそうです。

そこで、大正8年に亀岡出身の宗教法人・大本教の教祖である出口王仁三郎が買い取り、さまざまな苦難を乗り越えて亀山城石垣を復元し、大本教の聖地として城址を蘇らせたとのことです。

 

 

大本花明山(おおもとかめやま)植物園の松本公夫さんから説明を聞く参加者たち

小雨で緑が一層美しい中を往時の亀山城を偲びながら散策しました。

 

大名たちの残した天下普請の刻印の説明

復元された天守石垣。下から約3分の1は光秀築城当時の穴太積み

 

 

城址の一角には昭和26年に開園された大本花明山(おおもとかめやま)植物園があります。森あり湧水ありと変化に富んでいて、植物の栽培に適しているとのことです。現在、日本の野山の植物を中心に、自生種も含めて約1000種もの植物が栽培されています。

 

大本花明山植物園入り口で松本公夫さんから説明を受ける参加者たち

 

植物好きな参加者も多く、ほとんど見かけない珍しい植物に興味津々で、質問も多く飛び出しました。

 

長崎県対馬のみに自生する絶滅危惧種のオウゴンオニユリの花

可愛らしいホタルブクロの花

控えめに咲くハグロソウの花は小さくて可憐

 

この時期に咲いている可憐な花々を見ながら亀山城址の散策を終え、亀岡駅まで思い思いに歩きながら帰途につきました。

雨が心配されましたが、終了時にも小雨程度でしたので、暑さの心配もなく、参加者の皆さんもほっとされていました。

京都駅から快速で20分ほどで、ゆっくりとお食事をしながら建築やお庭を見て、城跡を巡ることができた充実した一日でした。(会員 松村 千恵子)

 

(写真 石井宏)

(広報 須田信夫)