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活動内容

第123回歴史探訪会 西部会 『紫竹の牛若伝説ゆかりの地を巡る』(26.04.17)

2026.04.23

第123回歴史探訪会 西部会 『紫竹の牛若伝説ゆかりの地を巡る』

日  時:2026年4月17日(金) 晴れ
集合場所:常徳寺前 12:30受付開始 13:00出発
コース:常徳寺→貴船神社→久我神社→総神社→
                  牛若丸誕生井・産湯井・牛若丸胞衣塚→光念寺(解散)
参加費:1500円(志納金含む)
参加者:会員42名 役員・担当者11名 合計53名

最初に常徳寺前において、西部会員メンバーの紹介がありました。

メンバー紹介(左から高橋会員・山下会員・熊谷会員・吉村会員、
一人飛んで、俊藤会員・堂園会員・北村会員・大村会員・西川会員)

常徳寺
常徳寺の歴史、牛若丸との関係について説明があった。寺の南側には「牛若町」がある。また、河内源氏の系図を示し、保元の乱で義朝は、父と兄弟を斬首することになるが、その前の代の内紛も含めて源氏の勢力は衰えていたことを説明した。その後、本堂に入り、住職から、常徳寺が、天台宗の知足院から真言宗に改宗、1628年に日蓮宗寺院として復興された歴史が説明され、また、常磐地蔵をはじめとして、寺宝の大涅槃図、後藤長乗夫妻像、常盤御前の掛け軸、豊臣秀頼の自筆の掛け軸、西陣織の天井などをみせていただいた。

河内源氏の説明

常徳寺の説明

お世話頂いた常徳寺の鶏内泰寛(かいちたいかん)住職

貴船神社
この(紫竹)貴船神社は、貴船神社(貴布禰総本宮)の摂社ではなく、賀茂別雷神社(上賀茂神社)の境外摂社(おそらく鎌倉時代の勧請)であり、この地が賀茂別雷神社の荘園であったことによると思われるなどの説明があった。

貴船神社の説明

久我神社
この神社は久我(くが)神社と呼び、元々広大な広さで通称「大宮」と呼ばれていた。西側を通る旧大宮通(大徳寺通)の「大宮」という名称はこの久我神社のことである。

久我神社の説明

総神社
古来、菅原氏が当社の宮守をしてきたことから「菅宿坊天神」と称し、菅原道真が筑紫へ左遷の際、当社に巫女として奉仕していた叔母に別れを告げるために訪れ、一泊したとも伝えられている。平安時代、この付近に源義朝の別邸があったとという。また、境内には、昔、葉の裏に文字を書いて手紙としたとされている多羅の木があり、多くの花が咲かせていた。

総神社の説明

総神社の多羅の樹

牛若丸誕生井・産湯井・牛若丸胞衣塚
紫竹には源義朝の別邸があったとされ、義経は平治元年(1159)ここで生まれたといわれている。上野新三郎氏の畑の中に牛若丸誕生井と刻んだ高さ1.5メートルの石碑が立っている。その背後には、常盤が牛若丸を産むときに汲んだといわれる小さな井戸があり、井水(せいすい)は今でも涸れていない。そこには、「牛若丸誕生井、応永二年(1395)調之(これをちょうず)」の刻銘があり、京都で一番古い石碑と思われる。誕生井の右後ろにある松の木の根元には、「胞衣塚(えなづか)」も残されている。上野氏は、代々源家に仕え、源義朝の命で、常盤御前の出産を助け、この井戸を守ってきたと伝えている。牛若丸誕生井から少し離れて場所に「源義経産湯の遺跡碑」があったが近年マンション建設のため取り壊されたそうで、今はない。

牛若丸誕生井の碑

牛若丸胞衣塚

【紫野の御所橋(五常の橋)】(地図での説明のみ)

牛若丸と弁慶が戦ったのは、鴨川に架かる五条橋ではなく、紫野の御所橋だという説がある。北区紫野の大徳寺の東側を南に流れる川を若狭川と呼び、昔は付近の田の用水であったが、今は殆ど暗渠になって見ることはできない。御所橋とはこの若狭川に架けられていた橋で、旧大宮通りの北大路より南へ百メートル、俗に大宮頭(かしら)といわれる付近にあったと伝える。橋は長さ2メートル、幅は1メートル、欄干もない一枚の大きな自然石からなり、昭和の始め頃、道路の改修工事が行なわれた際に橋は取り払ってどこかへ持ち去られた。大宮頭は地理的にみると、弁慶が比叡山西塔から五条天神(宮)へ行くには鴨川の五条橋へ出るよりも上賀茂を経て大宮通りを南下すると考えるのが妥当であり、牛若丸も鞍馬から出てくるには大宮頭の方が近く、従って牛若・弁慶が出会ったのは、実はこの紫野の御所橋といわれるわけである。この御所橋の「しょ」が濁って「じょ」と発音したため、鴨川の五条橋になってしまったともいわれる。

幕末紫竹付近図

光念寺
安産祈願の信仰を集める浄土宗知恩院派寺院。本尊は阿弥陀如来。明治元年(1868)、光念寺は地蔵寺と合併し、現在の寺観が整う。本堂には、常盤御前が牛若丸の出産のとき、安産を祈願して寄進した腹帯地蔵が安置されている。腹帯地蔵はかつて地蔵寺に安置されていた。本堂において、住職による光念寺の概略の説明の後、腹帯地蔵、阿弥陀如来、法然像、伝教大師像など見学させていただいた。最後に、光念寺前に集合し、解散した。

光念寺の説明

報告:山下悟会員
写真:須田信夫・熊谷喜輝
広報:熊谷喜輝