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活動内容

旧議場土曜講座 1月は「普段みんなが知らない桜」(2025.12.20)

2026.01.23

旧議場土曜講座 1月は「普段みんなが知らない桜」(2025.12.20)

1月17日、旧議場土曜講座は「普段みんなが知らない桜」、講師は小原誉子会員です。

 

 

都草の会員となり10年を超え、初めて土曜講座の講師を仰せつかりました。京都に関し深い造詣と知識をお持ちの諸先輩の前で、壇上に立つのは本当に緊張致しました。

テーマは「普段みんなが知らない桜」。講座にお運びくださるのは、私以上に長年桜と親しまれている方ばかり。そこで私が話せるのは、15年に渡りブログで取材し、私が感激した春の景色しかないと覚悟しました。

 

講演する小原誉子会員

しかし写真を選んでいるうちに京都の人との桜のつき合い方…花を愛でる感覚、花見の仕方などが、私の出身地、東京の桜と異なると感じ、それが気になりはじめたのです。

そこで京都の桜の資料を集めることに。左京区役所内の「きょうと生物多様性センター」の職員の方にアドバイスを頂戴し、国立国会図書館のデータベースから公開されている「京都の桜」を研究した論文にいくつかたどり着き、それらを参考資料の一部としてお話をさせていただくことにしました。

 

講演する小原誉子会員

桜と日本人の関わり方は、明治以降に大きく変化します。明治政府の近代日本の国づくりに桜は深く関わっていきます。琵琶湖疏水をはじめ岡崎エリアの開発など、新たな京都の町づくりが始まる中、さまざまな多品種の桜が植樹されます。そのなかでも意外だったのは、幕末に東京で生まれたソメイヨシノが初めて京都に植樹されたのは、なんと明治37年とかなり遅い時期であること。それを知り、ソメイヨシノの均一な美しさではなく、それぞれ異なる趣をもつヤマザクラなどを好む京都人の美意識を改めて感じた次第です。

「普段みんなが知らない桜」というテーマで、おそらく予想された桜の穴場の紹介と共に、講座の大部分の時間を費やした「京都の町と桜の関係性」に興味を抱いていただけたら幸いです。

現在、私たちが目にする桜の景色は、江戸時代の景色とは大きく異なっています。これほど多くの桜にさまざまな場所で親しめる時代は、まさに今なのです。今回、桜に関し、植物および歴史や文化の面から調べ、今まで知らなかった事象に出会える機会をいただけたことに感謝しています。

 

会場の京都府庁旧本館旧議場

桜は、昔から日本人の暮らしに寄り添い、枝を彩る花にさまざまな思いを映してきました。毎春、つつがなく桜を眺めることができる喜びは、歳を重ねるごとに深まっていくようです。京都の町が桜色に染まる春を、厳しい寒さが続く今、何よりも待ち遠しく思います。今回土曜講座にお運びくださったみなさまに、心より感謝申し上げます。(会員 小原誉子)

 

2月以降の旧議場土曜講座は以下の通りです。

2月21日(土)
テーマ:京都御苑、鴨川など京都市中や近郊に住まう野鳥たち
講師:荒井均会員
申込期間:1月19日から

3月21日(土)
テーマ:当道座について 「べらぼう」に登場の鳥山検校が所属
講師:俊藤靖会員
申込期間:2月24日から

申込方法:電話のみ 075-414-5433(京都府 総務部 府有資産活用課)
参加費:無料
定員:80名(先着順)
※定員に到達次第、定員に到達した旨、HPで掲載します。
京都府HP:https://www.pref.kyoto.jp/sisan/news/doyokoza.html

 

(広報 須田信夫)