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活動内容

第121回 歴史探訪会 東部会「たっぷりゆったり涉成園」(2025.12.2)

2025.12.06

第121回 歴史探訪会 東部会「たっぷりゆったり涉成園」(2025.12.2)
日  時:令和7年12月2日(火) 12時30分受付  13時~15時  晴れ
集合場所:涉成園内駐車場
参加人数:38名(スタッフ 8名含む)
コース:駐車場→高石垣、大玄関→双梅檐、漱枕居→印月池、傍花閣→侵雪橋、臥龍堂→縮遠亭、塩竃手水鉢→回棹廊、丹楓渓→代笠席、臨池亭、本願寺水道→駐車場解散

今年の夏は猛暑で紅葉も遅いかと思い12月2日に紅葉の名所を企画しました。しかし、紅葉も案外早く進みハラハラしましたが、なんとか晩秋の絶景を楽しめたのではないかとスタッフ一同自負しています。
また、天候にも恵まれ小春日和の中の園内回遊となりました。

●最初に別名枳穀邸と言われる所以と、涉成園の成り立ちや浄土真宗の分裂、名前の由来、庭園の特徴、徳川家との関わり、豊臣家と徳川家の確執等全般の説明を行いました。

 

始めに渉成園の説明をする福井大作会員(左)

枳殻邸の名前の由来となったカラタチ

【高石垣】
正門の正面には、火災で被災した建物の礎石や石臼等を利用した見事な石積が見られます。

 

高石垣の説明をする大谷芙美子会員

様々な石で作られた高石垣

【大玄関、厩】
明治天皇行幸の際に、馬車を横づけする玄関がなかったことから、天皇のご意向でその後大宮御所から移築された大玄関。背後の土塀際には当時の厩がひっそりと建っていました。

 

大宮御所から移築された大玄関

ひっそりと建つ厩

 

●涉成園十三景を選定した賴山陽の人物像を説明した後、いざ、庭園回遊へ!!

【双梅檐】
いきなり庭園の全貌をと思いきや、梅園で目隠しサプライズ効果を狙っています。

 

庭園に入るとすぐに梅園が

【閬風亭】
玄関からの賓客は大広間の閬風亭につながり、園内を一望できます。軒を深くしているのは、観月の際に池に映る月を愛でる工夫のようです。池は名付けて印月池。

 

園内を一望する閬風亭

説明する田村光弘会員

 

 

【漱枕居】
煎茶三席の酒店に相当します。ここで、回遊の刻限まで少しお酒でも。
また、漱枕居の命名の由来である「漱流枕石」の語を「漱石枕流」と言い間違えた故事から、正岡子規がかつてペンネームとしていたのを、夏目漱石が自分のペンネームに譲って頂いたとの話もありました。

 

漱枕居

 

 

●かつては臥龍堂にあった梵鐘が時を告げると、漱枕居から次の煎茶席へ向けて印月池から舟出です。
ちなみに池の水は鴨川→琵琶湖→地下水と変りました。その際、池魚は本願寺堀に移したため池魚はいないとされています。事実、水面を覗くとそれらしき生物は見つかりませんが参加者には小さな魚を見たと言う人もあり???

 

印月池

 

【縮遠亭】
舟の着いた所は山峡に見立て、煎茶三席の飯店にあたる縮遠亭で一服。ここは以前には東山が縮図のように見渡せたからといわれています。
また、一説には涉成園は源融の別荘と伝わり、融の人物像と塩竃の手水鉢の話がありました。

 

縮遠亭

 

●さあ、一息ついたら四季の移ろい(冬は侵雪橋、春は紫藤岸、夏は五松塢、秋は丹楓渓)を愛でながら山峡の回遊へ。

 

説明する小原誉子会員

侵雪橋

 

【回棹廊】
明治に檜皮葺きの唐破風の橋に再建されました。橋の中央から西方を眺めれば、傍花閣と園林堂の屋根が望まれます。山峡を出でて獅子吼滝の音を聞きながら、阿弥陀仏の居られる園林堂へと歩を進めましょう。

 

説明する植山政雄理事

回棹廊

【丹楓渓】
本日のメイン。たっぷり紅葉を観賞して下さい。

 

 

説明する丹羽氏昭会員

色鮮やかな丹楓渓の紅葉

獅子吼滝

池に京都タワーがくっきり

 

【代笠席】
回遊が終われば、煎茶三席の茶店で一休み。

 

 

代笠席の説明をする廣瀬俊子会員

代笠席

【傍花閣】
この建物はお寺の山門に当たります。二階は茶室になっており、両脇には桜園が設けられています。正面には阿弥陀仏の園林堂が見えます。「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」

 

傍花閣

 

 

●これで浄土思想に基づく仏教式回遊庭園の旅を終了します。

【滴翠軒、臨池亭】
もう一つの池に面して背景には「キリシマヤマ」と呼ばれる築山から小滝があり、滴翠軒と臨池亭と名付けられました。

 

臨池亭(左)と滴翠軒

 

【本願寺水道】
防火水や池水で大きな役割を果たした本願寺水道も老朽化のため2008年にはその役割を終えます。最後にこの水道のルートや設置の経緯を説明しました。

【解散】
最後に元の駐車場に戻り解散致しました。(会員 丹羽氏昭)

(広報 須田信夫)

(写真 須田信夫)