活動内容

小松香織理事 パネルディスカッション・パネラーに出演(会員投稿)

  

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 ★豊園年寿大会 洛央小学校にて

 

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 ★木村哲夫 豊園年寿会副会長、元都草理事

 

小松香織理事 パネルディスカッション・パネラーに出演(会員投稿)

 

 小松理事が、去る6月22日(日)、元豊園学区の年寿大会(78歳平均、130名出席)のパネルディスカッション「京のエエとこ・アカンとこ」のテーマのパネラーとして、出演しました。

 

 元豊園学区とは、昔風に言うと、東西3町、南北4町の下京第12番組で、現在風に言うと、四条通北側~柳馬場通東側~松原通北側~烏丸通東側に囲まれた区域。大手の都市銀行、生保、証券、大丸、ホテル等がある商業区域であり、中心に、本山佛光寺、平等寺、神明神社等の寺社があり、長刀鉾、保昌山、齊竹、豊園泉正寺榊等の祇園祭の神事に関わっている地域です。

 

 豊園年寿とは、所謂シルバーの会員、約300名(平均年齢約78歳)からなる会員親睦団体で、毎年夏に大会を開催。目玉とし、これまで「あるテーマの講演会を実施してきた。(昨年「世界遺産と二条城」、一昨年は「檜皮葺と上賀茂神社」。

 この地域の会員の多くは、生まれ育ちが、京都市内でそれも、70年、80年も長い期間この地域に生活してきた人達で、これまで「京の良い所、悪い所」等考えていなかった。そこで、京生まれ、京育ちでない人達の意見を聞く会として、本年は、初めて前記のパネルディスカッションを行った。

 

パネラーは、関東生まれの小松理事、現在京都大学院生のカナダバンクーバー生まれのケントさん、及びその奥さんで亜衣さん(ニューヨーク生れの日本人)、という三人。コーディネイター役は、本会の副会長の木村(本稿の記録者)。

 

「京のエエとこ」

1)歴史的遺産の寺社、庭等が、多くある。

2)お家の内外の空間に、季節や行事ごとのステキなしつらいを目にする。

3)日本一の研ぎ澄まされた美的感覚、繊細さ。

4)時代時代で伝統と革新を意識してつないで来ている都市。

5)看板、店の外観など、他の都市とは違って、景観を大切にしている。

6)都市の規模(面積、人口)が適切。

7)自然と共存した都市。

8)本物が数多く存在し、美術館も多い。職人、老舗が多い。

9)やはり景観に合うので、 着物姿の人が他の都市に比べ多い

10)写真に撮りがいのある紅葉、桜等、素晴らしいシーンが豊富にある。

11)日本三大祭りの祇園祭がある。そして、毎日祭事が行われている。

12)京野菜が美味しい →高過ぎるがおいしい。

13)和菓子は他と比べ圧倒的に充実し、なおかつ追随を許さない美味しさ。

14)町内会=コミュニティの絆。

15)コーヒーの質が非常に高い(ケントさん)

16) おもてなし等

 

「京のアカンとこ」

1)ものを引き受ける際に、「頼まれて頼まれて仕方がないのでやります」という儀式的なことが必要で、まどろっこしい感じが否めない。    

2)「考えときます」の意味が掴みずらい。本当に画一的にお断り?

3)特定のところ(四条通、東大路通等)の道が混んでおり、観光シーズ

ともなるとバスでの移動の時間が読めなくなる。

4)京都だけはせめて田の字地域だけでも京町屋を残して欲しかった。

5)お寺の拝観料、特別公開の拝観料が高い!。

6)当たり前すぎて、素晴らしいものに囲まれて生活していることに気づいていない方が多い。

7)京ことばが話されなくなっているのが惜しい。

8)細い道に車が多く、しかも早く走る(ケントさん)。

9)外国人=英語を話す人(日本語で話して欲しい)(ケントさん)。

10)他人の行動・外見を気にしすぎる。

11)古いもの、生活様式、建物、町並みを廃棄してしまう。
12)知らない人には、あまり声をかけない・会話をしないこと
13)人の外見を見て、その人のストリーを仮定してしまう。
14)環境に関心のある町と言われているわりには、買い物袋の使い捨て、「もったいない」精神がなくなってきている。
15)相手に合わせすぎるところ等

 まとめ(木村)

 千年、数百年前に祖先、先輩達が作り上げたものが、今日まで、伝えられてきたものが、「京のエエとこ」であり、逆に戦後、我々の高度成長時代に破壊したものが、「アカンとこ」でないか。町家の破壊、車社会等。

 今後京都の「エエとこ」を残し、「アカンとこ」を無くすには、京都市の5項目の「市民憲章」を実践していくことが大切であり、実は、豊園年寿クラブの活動を通じて実践できる。

 今回のパネルディスカッションを通じ、古くからの京都人と、外からの人とは、感じ方が大きく異なっていることを感じました。又、北米の人達は、京都の千年の歴史と智恵に良さを感じているようであった。(カナダは、開国150年の若い国)。

 付記:この豊園学区内の稲荷三軒町にあった「花咲稲荷神社」(手入れが行き届かない)が、消えました。しかし新しく、後ろにマンションを、手前に、新しいお社と鳥居が復活しました。目出度し。

                                            

                                                                             報告:木村哲夫 元理事

 

 

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 ★手前に写る国旗を手に登壇するという演出もございました♪

 

(木村哲夫 元理事 会員投稿)

(事務局 小松香織)

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