107回歴史探訪会西部会『見所満載!出町柳~百万遍』(23.10.27)
107回歴史探訪会西部会『見所満載!出町柳~百万遍』
◆日 時: 令和5年10月27日(金)13:00~15:45
◆集合場所: 叡山電車出町柳駅前(当日常林寺に変更)
◆コ ― ス: 砂川三軒寺(長徳寺・常林寺・正定院)~光福寺(住職のお話)~
清風荘(外観)~百万遍知恩寺(住職のお話・記念品付拝観)
◆参 加 費: 1,000円(百万遍知恩寺拝観料込)
◆参加人数: 53名(会員43名+スタッフ・担当理事10名)
◆天 気: 晴れのち曇りのち雨
受付時に拡がっていた青空が段々と曇り、終了間際の百万遍知恩寺で季節外れの雷雨に見舞われた。今回は、出町柳を起点に意外と訪れたことのない砂川三軒寺(長徳寺・常林寺・正定院)、光福寺(干菜寺)、百万遍知恩寺等を無事巡ることができた。
砂川三軒寺の一つ常林寺の境内からスタート。まず熊谷会員より出町について説明。出町枡形商店街、葵公園、出町橋の鯖街道口の石碑等について解説があった。
次に俊藤会員より叡山電鉄の歴史について詳しく説明があった。
そして大村会員より現在は暗渠となっている砂川(太田川)と、鴨川と砂川の中州に建立されていたことで砂川の三軒寺と呼ばれる長徳寺・常林寺・正定院について解説があった。
常林寺から今出川通へ。正定院の境内を垣間見ながら光福寺へと、今は暗渠となっている砂川の上の道を歩く。
干菜寺とも呼ばれ六斎念仏で知られる光福寺で伊藤雅彦ご住職からお寺の説明を受けた。
非公開の庭園も案内していただき、豊臣秀吉から贈られた聚楽第の名石等見所一杯であった。
高橋会員より江戸時代に糺の森で行われた勧進相撲興行について説明があった。(光福寺は喜捨された資金にて鎮守八幡宮を再建した。その時の玉垣が現在も残されている。光福寺は京都勧進相撲の始まりの地と伝えられてきた。)
次に山下会員より西園寺公望の別邸として造られた清風荘(京都大学所有。2012年に主屋などの建造物12棟が重要文化財に指定)について詳しく説明があった。
光福寺から旧今出川通りへ。清風荘に思いを馳せながら百万遍知恩寺へと歩く。
堂園会員より境内にある猫間塚(平家物語に出てくる猫間中納言の父親の墓)の前で、具平親王と『源氏物語』について解説があった。
御影堂(大殿)にて百万遍知恩寺執事長のお話をお聞きした。
参加者全員で貴重な数珠回し体験をすることができた。
次に宝物館へ移動。寺院内で保存管理されている什宝物を鑑賞した。
吉村会員より塔頭の龍見院門前にて、関ヶ原の戦いの前哨戦 伏見城の戦いで討ち死にした鳥居元忠について詳しい説明があった。
法然上人の御廟と鳥居元忠の墓がある墓地へ移動。
大気が不安定の中、終了間際に雷と大粒の雨に遭遇したが、お寺様のご厚意にふれ、又一つ新しい発見があった探訪会でした。
報告:西田民子会員
写真:八木澤哲雄会員・熊谷喜輝会員
広報部・熊谷喜輝