フィールドワーク 都草観賞と下鳥羽散策(23.5.21)
フィールドワーク 都草観賞と下鳥羽散策
日 時:令和5年5月21日(日)10:15~12:00
天 候:晴れ
参加者:20名
コース:国道下鳥羽バス停~鳥羽大石(西高瀬川)~田中神社御旅所~法傳寺~一念寺~
藤田権十郎邸・藤田四郎右ェ門邸跡~柳谷道舟乗場の道標 魚市場跡 都草群生地(約2時間)
真夏を感じる晴天の中、20名の参加を得て鳥羽伏見の戦跡の残る「鳥羽街道」を歩きました。西高瀬川・鴨川の合流地点にある残念石からスタート。1662年の近江若狭大地震で壊れた二条城石垣の補修石材なれど、落下等で運び出されなかった大石です。
ここから法傳寺へ。726年開祖が行基菩薩という大変古いお寺です。読経の時木魚を叩くスタイルはこの寺から、「木魚念仏始まりの寺」と言われています。そこから一念寺へ。ここは東大寺念仏堂から移された丈六の阿弥陀如来坐像が御本尊で「鳥羽の大仏」として親しまれています。突然の大人数訪問でしたが理事長のお願いをお寺側が聞き入れて頂き、お詣りすることができました。浄土宗開祖の法然上人が承元の法難(1207年)で流罪となったとき、ここから鴨川を下ったとのこと、境内には「舟繋石」もありました。
少し下ると横大路村の庄屋・運送業で財をなした藤田家母屋へ。登録有形文化財に指定された住まいはしゃれたアンティックな喫茶店に。
終点の羽束橋近くの「魚市場跡」へ。平安京スタートと同時に京都の台所として約千年の歴史を刻み、特に淀川を船で運ばれる鱧が京都の夏の旬の食材で「ハモ街道」ともいわれていました。残念ながら明治の鉄道開設で物流が船から鉄道に代わり、今の七条中央市場へと移転しました。
今回のメインイベント・堤防の「都草」群生地見学でしたが花も満開、マメ科の黄色い花を可憐に咲かせていました。
報告:高木哲会員
地図・写真:豊田博一会員・熊谷会員
広報部:熊谷喜輝