活動内容

第36回文化交流部会「いけばな 嵯峨御流について」(2023.3.23)

第36回文化交流部会「いけばな 嵯峨御流について」(2023.3.23)

日時:3月23日(木)13時30分~15時30分
場所:旧三井家下鴨別邸(重要文化財)
講師:石川利佳甫先生(華道 嵯峨御流 総司所教授/嵯峨御流 飛鳥司所副所長)
参加者:17名

3月23日、旧三井家下鴨別邸をお借りして表記の催しを開催しました。雨の中でしたが、17名の参加で盛況のうちに終えることができました。

 

旧三井家下鴨別邸

 

嵯峨御流総司所教授の石川利桂甫先生をお招きして、嵯峨御流に関する講演といけばなのデモンストレーション、さらに参加者によるいけばなの実習と、盛りだくさんの内容でした。

石川利桂甫先生

まず、大覚寺の歴史に始まり、嵯峨天皇が離宮嵯峨院を建立されたこと、大沢の池の菊ガ島に自生していた嵯峨菊を天皇が花瓶にさされたことが嵯峨御流の起源であることなどのお話を伺いました。そして、先生自らのいけばな二種の実演を見せていただきました。

実際の嵯峨菊は草丈2mほどもありますが、今回の参加者による実習では時期が合わないために、みやこわすれという小菊で行いました。この花を選んだのは、主催が都草だからという先生のご配慮からだそうです。11月には嵯峨菊展が開催されます。また、観月祭では大沢の池に映った月を愛でますが、これは天皇が上を見上げてはならないとの趣旨からきている慣習だそうです。
 

まずはお話しを伺いました

さて、先生がデモンストレーションをしながら以下のような嵯峨御流の説明をしてくださいました。

*いけばなにおいては、植物の自然の出生を踏まえながら、天、人、地の三才の役割により、美しい弓張りの姿を活け表す。

*盛花は、水盤に花器(けんざんではなく七宝)を用いて野山の草木や自然景観を表現する。手前の水を見せなくてはならない。
 

水盤で活け花のお手本

*瓶花(へいか)は花瓶を用いて、主体となる花材の自然の趣をとらえ、風情よく活ける。
その際花瓶の口の半分のスペースを空けること。木の枝や茎が安定するように割りばしや竹串を十字に組んで活ける。

花瓶をを使った活け花のお手本

「なるほど、だから固定できるのだ」とみなさん納得されていました。

先生に教わりながら活け花にチャレンジ
みんな楽しそう
みんな楽しそう
できあがった作品をスマホでパチリ

今回は、下鴨別邸の雰囲気と相まって、あらためて日本文化の奥深さやその雅さを考えさせてくれる機会になったと思います。
参加されたみなさんも、笑い声をあげながら楽しそうに花を活けていらっしゃいました。
 

旧三井家下鴨別邸の庭

石川先生に感謝の念を申し上げて締めくくりたいと思います。ありがとうございました。(部長 三谷静栄)

 
(広報 須田信夫)

(写真 須田信夫)

活動内容
このページの先頭へ戻る

Copyright © MIYAKOGUSA All Rights Reserved.