活動内容

フィールドワーク 向日市「竹の径」散策(23.3.25)

フィールドワーク 向日市「竹の径」散策

日 時:令和5年3月25日(土)13:00~15:30
コース:東向日駅~はりこ池~桓武天皇皇后陵~竹の径・寺戸大塚古墳~
    宝菩提院湯屋跡~寺戸城跡(自由解散)
参加者:13名

阪急東向日駅

3月25日 この日の天候は快晴とはいかなかったのですが、フィールドワークに問題のない日和となりました。
南北に細長く横たわる向日丘陵の全体に竹林が広がります。向日市の面積の1割が竹林だといいます。その中に「竹の径」が整備されているのです。
今回は、その一部を散策しました。


丘陵を目指していくため、じわりじわり坂道が続きます。
はりこ池に向かう途中で、向日市ならではの市営住宅に出会います。建物に向日市のシンボルである竹とひまわりがあしらわれているのです。

市営住宅

◆はりこ池
谷を堰き止めて作られた人工池で、鎌倉時代から水田への給水源として重要な役割を果たしてきたといわれています。

はりこ池の奥には、五塚原【いつかはら】古墳が存在します。この古墳は前方後円墳で最古だといわれる箸墓古墳と同時期に築かれたそうです。

はりこ池
五塚原古墳

◆桓武天皇皇后陵
元は円墳だったそうです。
桓武天皇皇后陵(向日市 史跡めぐり 配布資料)

ここで集合写真を撮りました。その時に嬉しいエピソードがありました。
オートバイに乗った女性が、急に止まり「シャッターを押しましょうか」
と声を掛けて下さいました。おかげで良い写真が撮れました。

桓武天皇皇后陵前にて
西ノ岡トリムコース

◆「竹の径」散策
全長1.8kmの竹の径ですが、本日は途中にある「寺戸大塚古墳」までの300mほどを往復する散策です。径には8種類の竹垣が連なっていますが、そのうち3種類(竹穂垣・寺戸垣・古墳垣)しか見ることができません。
竹の径入口
竹の径

寺戸大塚古墳は、前方後円墳です。前方部と後円部の双方から埋葬施設が発見された珍しいタイプの古墳なのです。

ここでも集合写真を撮りました。ちょうど通りがかった男性にシャッターを押していただきました。

竹の径(寺戸大塚古墳前)

(S会員があの男性は大学教授だ。そんな風格だ。と論じておられました。)
「竹の径」は、全国遊歩百選に認定されるなど数々の受賞歴があります。

帰路での入口付近で、竹の子を試し堀している作業に遭遇でき、見学をさせていただきました。この地域だけで使用するという「ほり」と呼ばれる道具も確認できました。

たけのこ掘り

◆宝菩提院湯屋跡
住宅地の1軒の家の石垣の前に小さなプレートがたっております。よほど気を付けていないと見過ごしてしまうほどの大きさです。ここに宝菩提院湯屋跡があったことを示したプレートです。
宝菩薩院湯屋跡

宝菩提院は、白鳳時代に建てられた長岡寺(別名 願徳寺)に併設されたお寺です。
金堂や五重塔もあった大きいお寺だったといいます。しかし、昭和39年に廃寺となり、場所を移し昭和48年に大原野で再建されました。
国宝木造菩薩半跏像は、今もそのお寺で拝観することができますが、元々はこの場所に安置されていた仏像です。

◆寺戸城跡
さほど広くない土地が囲われていて、城跡を示す標識がたつのみです。
西岡衆と称する国衆のうち、竹田氏の居城があった場所といわれます。

寺戸城跡

ゴールの予定は東向日駅でしたが、ここから先は往路と同じコースを辿り、道もわかりやすいので、この場所での自由解散としました。

竹の子は春の風物詩ですが、季語では春の竹は「竹の秋」になると、道中でT会員より教わりました。繫殖期を迎える竹は、竹の子に栄養分を与えるために葉が黄色くなってしまうそうです。T会員の博識に驚かされました。

坂が多いコースで無事に終えられるか心配しましたが、わくわく俱楽部らしい散策ができたのではと思います。

報告:植村多賀子会員
写真:岡本正二会員・熊谷喜輝
広報:熊谷喜輝

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