第66回都草歴史探訪会 春爛漫の山科(伏見深草部会)(16.3.25)
第66回都草歴史探訪会
『春爛漫の山科 一里塚から古代へ 巨大磐座を訪ねる』伏見深草支部主催
日 時:平成28年3月25日(金) 13時出発
集合場所:地下鉄小野駅
参加人員:54名、非会員10名
コ ー ス:旧東海道線山科駅跡・名神高速起工の地~日本新薬山科植物資料館
~大宅一里塚~大宅廃寺跡~歓喜光寺~岩屋神社(解散)16時10分頃
岩屋神社~笠原寺~磐座(解散) 16時50分頃
タイトルに「春爛漫」とつけたにもかかわらず、この日の京都は真冬に逆戻りしたかのように寒い一日でした。
今回のコースは、小野駅から名神高速に沿って東方に点在するスポットをめぐりましたが、ほとんどの参加者が訪れるのは初めてというところが多かったように思います。

訪問先は、や旧東海道線の山科駅跡と廃線後の敷地を利用して名神高速が造成されたという京都の交通の歴史を振り返り、日本新薬の植物資料館では、植物園の沿革や特色についての丁寧な説明の後、薬草を中心とした植物園を3班に分かれて案内していただき、とても楽しい時間を過ごすことができました。
次に訪れた大宅一里塚は京都市内に現存する唯一の一里塚で、ここで江戸時代の街道の整備と一里塚について、理解を深めました。
さらに飛鳥時代に創建され、その後奈良の興福寺の前身となった大宅寺の跡を訪れ、鎌倉時代の創建以来寺地を転々とさせた歓喜光寺では、慶長6年の建立と伝える本堂内を特別に拝観させていただきました。
最後に、岩屋神社から足元の悪い山道の参道を20分ほど歩いて、巨大な磐座を訪れましたが、古代の人々の信仰の対象であったことが十分にうなずけるような、圧倒的な迫力と神々しさが伝わってきました。
参加した皆さんから「いつもお寺の見学が主体なのに、今回は一味違った歴探で楽しかった」という声が多くありました。
(報告 櫻井博副部長)
(写真:林寛治会員・櫻井博会員・熊谷喜輝会員)
(広報部:熊谷喜輝)