活動内容

『第5回 不思議研究会』(09.11.28)

 

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『第5回 不思議研究会』

◆日 時  11月28日(土) 午前10時~12時

◆場 所  ひとまち交流館第四会議室

◆内 容  

1. 『私の「京のこだわり」』 都草会員 山本 喜康氏

 2.   「歩く民俗学者井上賴壽先生の研究と生活」 都草会員 吉見誠一郎氏

◆参加費  300円

 

秋季観光のハイシーズンにも関わらず、いつもより若干少ない参加人数ではありましたが、21名の方にお集まりいただきました。
 
山本喜康会員からは、全国難読地名のトップクラス「一口」などの話に始まり、「京都の辻子」、「京都の通り名」、「京都市内の町名」、「京都のお地蔵さん」について発表がありました。
二条城のお堀が堀川通に平行に造られていないのは、当時既にコンパスがあったのではないかというお話や、都をどりの、「おどり」でなく「を」を使った理由は、字の形状が女性的に見えること、上の「お」を使うには芸事がまだまだであり、下の「を」で謙虚さを表していることなど、非常に面白い内容でした。
他には、「仁丹」の掲示板について、築地塀は「筋壁」が正しいことや、杮落しの「こけら」の正しい漢字表記など、興味の尽きることの無いお話が続きました。
 
吉見誠一郎会員からは、個人ワークに終始された、歩く民俗学者井上頼寿先生についての発表がありました。吉見会員は、柳田國男氏が絶賛した井上先生の「京都民俗史」を座右の書とされています。
自分が住んでいる所のもの、地元のこと、をよく知ることが大切であり、自分の足で稼いで聞き書きをし研究すべきであるとのお話の中では、深草伏見を研究されるならば「洛南随筆」が向いているので、是非一読してみて下さいと薦められました。 
「不思議とは」の解釈として、「事物がそこに存在すること」⇒「不思議がそこにあること」が基本になると思う、とのことでした。
 
研究会終了後も会員の皆様が発表者を囲み、熱心なやりとりが続いておりました。
 
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                         発表する山本会員 

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       井上先生について語る吉見会員

 

(事務局 小松)

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