美化活動・歴史探訪会 合同特別企画~仁和寺(清掃)と幻の大仏轉法輪寺と住吉大伴神社を巡る~(11.6.4)

★成就山展望(林寛治監事撮影)
美化活動・歴史探訪会 合同特別企画~仁和寺(清掃)と幻の大仏轉法輪寺と住吉大伴神社を巡る~(11.6.4)
◆日 時:6月4日(土) 午前9時30分~午後2時
◆集合場所:仁和寺 二王門 京都市右京区御室大内33
◆美化活動参加人数:26名(女性8名、男性18名)
◆歴史探訪会参加人数:36名
◆参加費:500円
◆コース:成就山八十八ヶ所(清掃)⇒轉法輪寺⇒住吉大伴神社(解散)
※昼食持参

★まず初めに法話をお聴きしました
今回は都草として初めての企画で歴史探訪会と合同で行いました。
9時30分にニ王門前に集合し最初に総本山仁和寺執行長、真言宗御室派総務総長の瀬川大秀氏のお話をお聞きしました。
仁和寺・成就山八十八ケ所巡礼の説明がありました。文政10年(1827)当時は本四国への巡拝が困難であったため、時の仁和寺第二十九世門跡・済仁法親王の御本願により弘法大師ゆかりの本四国八十八ケ所霊場を寺侍(久富遠江守)が巡拝し、各霊場のお砂を持ち帰り各お堂に埋めたのが始まりです。
巡路にそってお堂が点在し、それぞれのご本尊と弘法大師像をお祀りしています。また現在放映中の大河ドラマ「江」では山門から中門に伸びる参道で信長の行進の様子が撮影されました。撮影の時は皆ジーパンでしたが、テレビでは鎧兜姿になっていました。
総務総長のお話の後、巖淵貴弘総務課長補佐のご案内により1番札所からと88番札所に分かれて各お堂の境内の清掃を中心に行ないました。途中頂上付近での京都市内の眺めは素晴らしかった。12時に西門にごみを集積し、お寺の好意で軽トラックで東門の集積場まで運んでいただきました。45ℓゴミ袋15袋の収集ができました。
(記事:美化活動部長 鹿田晴彦)

★藤野淳士美化活動副部長から説明を受けました

★まずは記念撮影♪から

★お堂にはお掃除の道具が

★頑張ってます!日頃から山に親しむ松枝しげ美副理事長

★黙々と…

★弘法大師さま


★水輪…
………………………………………………………………………………………………………………………

★轉法輪寺鐘楼
今回初めての試みとして美化活動、歴史探訪会が共同で企画し、午前中仁和寺裏山の成就山八十八箇所の清掃に参加、午後から転法輪寺、住吉大伴神社を訪ねました。
成就山は御室八十八箇所とも呼ばれ、仁和寺29世門跡済仁法親王が四国霊場から各地のお砂を移し、お堂を建てたことに始まると伝えられています。
皆で霊場や参道の枯れ葉を集めながら 約3㎞の山道を2時間かけて一回りしました。
昼食後、午後から参加した会員も一緒に、仁和寺のすぐ隣にある転法輪寺へ向かいました。竜宮城を思わせる鐘楼門をくぐり本堂に入ると、正面の法量豊かなご本尊阿弥陀如来に迎えられます。2丈4尺(約7m)の木像は京都最大のもので御室大仏とも呼ばれています。
ご本尊の後ろには90cmばかりの阿弥陀さまが祀られており、子供の裸姿に刻まれた大変珍しい仏様です。
ご住職からこのお寺の歴史をお聞きしながら、観光化されることを避けて非公開のまま、静かに守り伝えられてきたこれらの仏様を拝し、探訪会の楽しさを深く感じた一刻でした。
住吉大伴神社は、平安遷都後この地に移り住んだ大伴氏の氏神と、葛野郡に別荘を営んだ徳大寺家が和歌の神として崇めた住吉三神を祀ります。
境内の外苑であるやぶの中には、第二次世界大戦の時、出征兵士を送る歌として愛唱された「海ゆかば」の碑が、今は誰も訪れる者もなくひっそりと立っていました。顕彰奉賛会によって昭和19年に建てられた碑の歌詞は、万葉集の大伴家持の歌からとられています。最後にテープに準備されたこのメロデーをみんなで歌って戦時中をしのびました。でも現在では、会員の中でこの歌を覚えている人は少数派のようでした。
(記事と写真:林寛治監事)
※轉法輪寺さんは、普段一般公開されておりません

★轉法輪寺大仏

★住吉大伴神社

★「海ゆかば」歌碑
(事務局 小松香織)