活動内容

上京区140周年記念事業に都草が協力(2019.11.2~2019.11.3)

上京区140周年記念事業に都草が協力(2019.11.2~2019.11.3)

 

今年は上京区140周年にあたるため、区内各所で様々な催しが行われています。

11月2日に京都御苑で行われた「上京大茶会」、3日に上京区役所と京都ブライトンホテルで行われた「上京de婚活」に都草が協力しました。

 

「上京大茶会」では前売りのお茶券は完売、当日券も受付が始まる10時前には売りきれるなど大盛況で、1日で1500人ものお客様が来場されました。

 
宜秋門の前、3つの茶席が緋毛氈にて設けられ、受付前から来られた客人が今や遅しと待たれました。茶席では着物姿の接待役が大勢準備にいそしんでおられました。
 

開始前、準備をする着物姿の女性達と、床几に座って待つお客様
受付にはずらりとお客様が

 

受付が始まると我々の出番です。受付が済みお茶の順番が来るまで間、宮廷文化についてのお話をしました。

宮廷文化について説明する須田清司理事(上)、大谷芙美子会員(中左)、西野嘉一理事(中右)、水本博会員(下左)、野津隆会員(下右)

5つのブースに10脚ずつ椅子を用意、大正4年、昭和3年に京都御所で行われた御大典について、写真を交え5人でお話をしました。京都駅の出迎えから御所に至る様子や、南庭での写真もあり、先日の皇居における即位礼と比べ興味深く説明を聞いていただきました。
 

昭和天皇まで即位の礼は紫宸殿の南庭で行われました。岩倉具視が京都にて重要な儀式を行うように規定したのですが、昭和22年の改正で京都の二文字がなくなり、東京で出来るようになりました。

 大嘗祭の後で舞われる五節の舞も写真が残っています。僧正遍照が百人一首の中で、「天津風 雲の通路 吹き閉じよ をとめの姿 しばし止めん」、舞姫を天女と見たて、風を吹かせて天への帰り道を閉じて、をとめの姿をもう少し見ていたいものだ、と詠っています。今であれば、ストーカーになりかねませんが、この舞姫に選ばれるということは、一生に一度の最高の名誉なのです。

 大嘗祭でお供えする斎田からの供物米、今回は京都と栃木が亀占いで決まりました。必ず東と西の国から選ばれますが、現在は都道府県で選びます。京都は丹波のお米です。

 高御座も注目を集めました。大正天皇の時に作られたもので、平成の時はヘリで運んだものが今回はトラックで運ばれました。来年の3月に京都に戻ってきます。

 自分の番号を呼ばれないか気にしながら、我々の話を一生懸命聞いてくださったお客様、お茶が終わったらもう一度来ますので、続きを聞かせてくださいね、というリピーターの方もおられました。案内冥利に尽きますね。

一日限りの桧垣茶屋

※説明に使用した御大典の写真は歴彩館「京の記憶アーカイブ」から借用しました。
 

お客様を誘導する田村光弘専務理事

(専務理事 田村光弘)

 

 

一方、「上京de婚活」では、参加者の募集で和装優先としたため、会場は和の雰囲気で一杯になりました。
 

受付は着物姿が一杯

「上京de婚活」が、上京区役所及び京都ブライトンホテルで開催されました。この事業は、上京区140周年を記念して、未来の上京を担う人々の絆を広げるため,独身の男女に対し,人生を共に歩むパートナーとのつながりを築くきっかけとなる出会いと交流の場を提供することと、上京区の生活文化に溶け込んでいる和装文化の振興等を図ることを目的に企画されたものです。

都草は、文化交流部会を中心に企画段階から参画し、第1部の文化体験を通じた参加者交流を担当しました。

当日は、午後1時より和服姿の男性24名、女性25名の参加者を迎え華やかに始まりました。第1部では、参加者を3班に分けて、①上京の紹介②組紐体験③呈茶体験の各コーナーをそれぞれ30分間体験していただきました。

「上京の紹介」コーナーでは、藤井久美子理事が、人生の節目や困ったときの上京区のご利益ある神社の紹介等、上京の風物詩をユーモラスに紹介しました。
 

 

上京の説明をする藤井久美子理事(左奥)

「組紐体験」では、京くみひも「鳴橋庵」店主の鳴橋明美さんから伝統工芸組紐の実演と紹介の後、参加者が男女ペアになって一緒にカラフルな布を握り、音楽に合わせて組紐の重りになった様にポールの周りを回り、美しい組紐模様を巻き付ける「人間組紐」を体験しました。
 

組紐の実演をされた鳴橋明美さん
人間組紐の説明をする伊藤義男理事
男女がペアになって人間組紐を作ります

「呈茶体験」では、男女が互いに向き合い、相手にお茶を立ててもてなす趣向で進行。和室に和服の男女が恥じらいながら交歓する上京らしいひと時でした。
 

お茶の作法を説明する岸本幸子理事
一人一人に抹茶茶碗を配る須山里己会員(左)と寺村いく子会員(右)
お茶を点てる女性参加者

 

第2部は京都ブライトンホテルに場所を移し本格的な婚活セッション。14組のペアが成立する、大成功の結果で幕を閉じました。

都草のスタッフも全員が艶やかな和服姿で奮闘、充実した一日となりました。
 

都草のスタッフも全員着物姿で望みました。

(理事 豊田博一)

 

 

(広報部:須田信夫)

(写真:須田信夫)

 

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