活動内容

第22回都草歴史探訪会~久世・駒形と六斎念仏を訪ねて~(10.9.18)開催結果

第22回都草歴史探訪会~久世・駒形と六斎念仏を訪ねて~(10.9.18)開催結果

 ◆日時:9月18日(土) 12時30分~

◆集合場所:JR桂川駅

◆案内:西部地区担当

◆参加者:47名

◆コース:JR桂川~蔵王堂光福寺~綾戸国中神社~福田寺~琴弾橋~厳嶌神社

9月とはいえまだまだ残暑厳しいこの日、桂川駅をスタートして祇園会の駒形稚児と六斎念仏の伝統を今に伝える久世の里を巡りました。

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  蔵王堂光福寺

 初めに訪れた蔵王堂光福寺は、村上天皇の勅願により浄蔵貴所が平安京の裏鬼門除けとして、吉野の蔵王権現を勧請したと伝えられています。ここの拝殿では毎年8月31日久世六斎念仏が公開されます。 六斎念仏は平安時代庶民に仏教を広めるため、空也上人が始めた踊躍念仏を起源としています。境内の蔵王の森は、糺の森、藤森などとともに七森のひとつに数えられ、深い緑につつまれて鎮守の森といった安らぎが感じられます。
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綾戸國中神社
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綾戸國中神社本殿
 次に訪れた綾戸國中神社の御祭神は、八坂神社と同じスサノオノミコトを祀り、八坂神社は和御魂、こちらは荒御魂といわれ、祇園祭の神事はこの二つの御魂が一体となって成立します。 綾戸國中神社の御神体である「駒形」を祇園祭に供奉するのが「久世駒形稚児」で、ここの氏子の中から小学2~3年の男の子が選ばれます。ここでは宮司さんから祇園祭と久世駒形稚児について、余り知られていないエピソードを交えいろいろお話を伺いました。
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福田寺山門
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福田寺 竜神
 福田寺は行基菩薩によって開かれた安産と雨乞いのお寺で、百人一首に「夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり」と詠んだ俊恵法師もここの住職として名を残しています。行基によって刻まれたという本尊地蔵菩薩、釈迦如来や行基菩薩等の像を拝し、中でも木造裸体の怪奇な竜神像や、釈迦誕生を表した摩耶夫人像は印象的でした。
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厳嶌神社 説明を聞く会員
 厳嶌神社の前に架かる琴聞橋は、菅原道真が大宰府に左遷されるとき、我が身を憂いて琴を弾じたと伝えますが、今は車の騒音に包まれたコンクリートの橋と化していました。淀川、桂川の守護神として宗像三神を祀る厳嶌神社を最後に今日の歴史探訪を終えました。 参加者の殆どが今日訪れた場所は初めてであり、有意義な初秋の半日でした。
(寄稿:林副理事長)
(HP運営委員会:吉見)
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