活動内容

旧議場土曜講座 12月は「新京極の誕生と京の変遷」(2017.12.16)

旧議場土曜講座 12月は「新京極の誕生と京の変遷」(2017.12.16)

12月の土曜講座は久世幸男会員による「新京極の誕生と京の変遷」、平安京の東の極が今日の繁華街になるまでの歴史、新京極の名前の由来などについて講演されました。

講演する久世幸男会員
講演する久世幸男会員

長岡京から平安京に遷都されて大路、小路が整備され、その東の極が東京極大路です。秀吉の町割りでは寺町が創出され、東京極大路は消滅しました。

徳川の時代には、寺院参詣が遊興化する一方、天明の大火や禁門の変で寺町の寺院も罹災しました。消失した堂舎の再建費用を賄うため、境内地に日小屋・楊弓場などの貸地や耕作地が増加します。このことで非宗教的土地利用が増加したことが、明治維新後の上知令で、境内主域以外の上知に結び付きました。

こうした経過を経て、上知された土地に道路を整備し、明治5年冬、今までになかった花街でない歓楽街が誕生しました。それが新京極です。

誠心院・円福寺(日文研・都名所図会より)
誠心院・円福寺(日文研・都名所図会より)

新京極は、明治10年代に入ると100軒近くの店が軒を連ね、盛り場としての発展をみせます。明治末には160軒の一大商店街となり、大正末から昭和と繁栄が続きましたが、戦後は四条通、河原町通の台頭や、その後の映画の衰退で修学旅行・観光、若者の街へと変貌しました。

新京極入り口
新京極入り口(四条通側)

 

錦天満宮鳥居
錦天満宮鳥居 鳥居の両側が建物の中に刺さっています
新京極・たらたら坂
新京極・たらたら坂(三条通側)

この地域は多くの時代背景を持ち、京都の歴史の変遷を顕著に見ることができます。三条通や寺町との接点で見られるたらたら坂、錦天満宮の鳥居、山門を入るとすぐに本堂がある寺院は他では見られない発見があり、楽しさがあります。皆さんも是非訪れてみてください。
(会員 久世幸男)

講演する久世幸男会員
講演する久世幸男会員

 

満席の旧議場
満席の旧議場

 

平成30年1月以降のテーマと講師は以下の通りです。

平成30年1月20日(土曜日)13時30分~15時00分

テーマ:百人一首の魅力

講師:宮川恭子会員

平成30年2月17日(土曜日)13時30分~15時00分

テーマ:千年の時を刻む町中を往く

講師:木村哲夫会員

平成30年3月17日(土曜日)13時30分~15時00分

テーマ:京都・古典文学散歩

講師:坂本孝志特別顧問

 

旧議場土曜日講座は、今年度から毎回事前申込制になっています。毎回、受付開始後すぐに満員になり、予約できなかった方がおられます。お聴きになりたい方は、早めにお申し込み下さい。

 

申込先は京都府府民総合案内・相談センター

TEL075-411-5000(電話受付時間:平日9時~17時)です。

詳しいお問い合わせ先は

府庁旧本館利活用応援ネット事務局 電話075-414-5435 です。

ホームページはhttp://www.pref.kyoto.jp/sisan/news/doyoukouza.html

(広報部 須田信夫)
(写真 久世幸男、須田信夫)

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