活動内容

第2回秋の現地ガイド研修会~松本工房・十輪寺~(13.11.11)

 

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 ★工房にて  凛とした空気が張りつめます  

 

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 ★大仏師 松本明慶氏

 

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     ★大仏師の笑顔に 一瞬こちらの緊張も解けます

 

 第2回秋の現地ガイド研修会~松本工房・十輪寺~(13.11.11)

  今春(3月26日)古建築を理解するための「奥谷組」研修に引き続き、今回は洛西の地に仏像のイ・ロ・ハを知りうるべく静寂な自然に包まれた西京区・大原野の里にある平成の大仏師松本明慶氏の工房と、通称「なりひら寺」と言われる天台宗の古刹「十輪寺」を総員35名で訪ねた。まず最初に訪れる「松本工房」の前に、明慶氏のプロフィルを参加者に紹介。 1945(昭和20)年、京都市生まれ。高校時代に4歳年下の弟の死に直面、仏師を志し慶派の流れを汲む最後の仏師と言われた京仏師・野崎宗慶に弟子入りするも82歳の老師は一年後に死去。が、「やるしかない」との教えを胸にひたすら仏像を彫り続け、30歳のときに師匠のご子息の勧めで慶派の流れを汲む「明慶」名をいただく。 1979(昭和54)年、初の個展を開催。翌年、京都仏像彫刻展にて京都市長賞受賞。以後市長賞を計6回受賞。知事賞も計6回受賞。個展や彫刻展、仏像修復などで活躍し京仏師の地位を確立し1991(平成3)年、さまざまな総本山より「大仏師」の号を拝名。

 いよいよ真摯なお弟子さんが多く育つ神聖な工房へ。「松本工房」では明慶氏の飾らない、気取らない性格そのままの軽妙な話しぶりと内容が、参加者の心を虜にした。仏像を彫る際の心構え、人心の掴みかた、弟子の育成方法等ユーモア溢れる経験談を長時間にわたって楽しく拝聴した。近年には、世界最大級の木造仏・大弁財天(鹿児島・最福寺)をはじめ紀三井寺(和歌山)、観音正寺(滋賀)、大願寺(広島)など素晴らしい大仏を数多く奉納されており、今後益々のご活躍がおおいに期待される。
 
 予定より約30分遅れで次の訪問地である「十輪寺」に到着。紅葉しかけた木々の中を通り、まずは在原業平(平安時代の歌人)ゆかりの塩釜跡へ。当時、貴族の風流な野遊びの一種に「塩焼き」がある。勢いをつけてきた藤原一族に抑えられ政治的不遇に思いを寄せたのか、それとも忘れられない二条后(藤原高子)への思いを煙に託したのか、は謎である。 珍しい鳳輦形の本堂で、住職より寺院の沿革及びスリランカでの活動をお聞きし、その後「三方普感の庭」「書院」などを拝観し一層の理解を深めた。
 そして最終バスの出発時間の迫った午後3時20分無事解散となり帰途に就いた。
 私達は常に、仏像の宝庫、古建築の宝庫、庭園の宝庫、古都京都という恵まれた環境のなかで生活しているため、何時でもお参りすることが出来るが、仏像の製作現場、修復現場に足を運ぶ機会はまず無い。そういった意味でこの計画を遂行出来たことを嬉しく思うと共に、参加者全員のご協力に感謝!感謝! 有難うございました。
                                     
                                                                                             理事   中江 好喜
 
 
                    
 
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 ★中江好喜理事
 
  
 
 
 
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 ★集合場所のバス停から工房を目指し歩きます 
 
  

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 ★大仏師 松本明慶氏の工房に到着    よろしくお願いいたします!

 

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 ★数体の巨大な仏様たちが囲む異空間

 

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★含蓄あるお話に思わず引き込まれ 吸い寄せられるように1点に集中する会員の眼差し 

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    ★「カワイイ!」

 

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       ★眼光

 

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★お忙しいところ お時間を割いていただきましたこと 心より感謝申し上げます 珠玉の時間でした♪ 

 

 


 【小塩山 十輪寺  ・通称 なりひら寺】

 

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 ★鳳輦形という御輿をかたどった 非常に珍しい本堂の屋根

 

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 ★書院に通じる高廊下

 

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 ★在原業平旧跡 塩竈の跡

 

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 ★ご住職のお話とご案内をいただきました後 最終バスに間に合うように本堂前に集合

 

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 ★大変充実した時間を過ごせたことに感謝!お疲れさまでした♪

 

 

(事務局 小松香織)

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